掲載日 | 2023.09.03
更新日 | 2023.09.03

覚えておきたい! 「肌別スキンケア」の簡単お手入れ法~脂性肌編~

掲載日 | 2023.09.03
更新日 | 2023.09.03
 

この記事では、肌トラブルの原因になるキッカケをもつ菌やスキンケアについてお伝えします。

お肌のトラブルは原因を早めに知って対応することが大切!

まずはチェック項目で肌の状態を調べてみましょう!

  • 洗顔の時、顔を拭くとき、汚れを取るためにゴシゴシとこすっている 
  • グリセリンやオレイン酸などオイルが多く含まれたスキンケアを使っている
  • クリームだけ塗って水分の保持をしている

 

そもそも肌トラブルは何故おきてしまうのでしょうか?

さまざまな要因が複雑に入り組んでいますが、基本的には「皮脂」「菌」が深く関わっています。

・アクネ菌
・コリネバクテリア
・マラセチア真菌

上記の3つはお肌トラブルを起こしやすい菌。過剰な増殖などでバランスを崩すと、肌で悪さを始めてしまいます。そして増殖するためのエサとなるのが、皮脂なのです。

毛穴の閉塞により皮脂が詰まる、または皮脂の大量分泌で、毛穴が塞がる

皮脂をエサとする「アクネ菌」などが過剰に増殖し、炎症を起こすこともあります。そのため菌ケア視点では、「菌と皮脂をいかにコントロールできるか」が、トラブル防止の鍵と考えています。

 

先ほどのチェック項目に2つ以上当てはまった方は脂性肌の可能性があります。

①洗顔の時、水分を拭くとき、汚れを取るためにゴシゴシとこすっている

〇の方は要改善!!
お肌のトラブルは、「洗いすぎ」が原因かもしれません。

洗顔により、かえって悪化させているのだとすれば、 根本的に洗顔方法を見直す必要があります。

洗顔料は1日1回の使用にしてみたり、洗い流す時の水温を下げたり、
思い切って洗顔料を肌に優しい低刺激のものに替えてみるのもよいかと思います。

 

②グリセリンやオレイン酸などが多く含まれたスキンケアを使っている

〇の方は注意!!

優れた保湿効果があるグリセリンやオレイン酸ですが、皮脂が多い人がこれらを使いすぎるとアクネ菌が増殖しやすくなります。

化粧水などに良く使われているため、現在使っているスキンケアに入ってないか、溶剤として使われてないか一度よく確認してみましょう。

とくに成分の上位に名前がある場合には多く配合されている可能性が高いです。
もし皮脂やベタつきで悩んでいる場合には、使用を一度控えてお肌の調子を見てみてください。

 

③クリームだけ塗って水分の保持をしている

 

〇の方、1日5分でもいいので自分のお肌と向き合う時間をつくりませんか?

クリームを塗って満足できるのは、肌表面をべたりと覆うことにより、保湿されたように感じるから。肌の内側ではまったく別のことが起こっていて、水分が入っていないのに、フタをしており、自己判断で保湿できていると思い込んでいるのです。

それではどんなに高価なクリームを塗っても、土台ができていないのでしっかり潤ってはくれません。

 

自己診断はかえって肌トラブルを悪化させるだけかも

ついつい自分の判断だけで強いピーリング剤や、治療薬を使用していませんか?

誤った判断をしてしまうと、肌荒れを悪化させることがあるのです。きちんと診察を受け、皮膚科医の管理・指示のもとで使用するようにしましょう。

 

・エタノール(殺菌成分)
・サリチル酸(ピーリング成分)
・AHA(ピーリング成分)
・レチノール(ピーリング成分)

 

これらの成分は肌への刺激が強かったり、殺菌効果が高かったりといった特徴が。それゆえに肌状態によっては菌バランスを崩し、トラブル悪化につながる可能性も考えられるのです。

また、飲み薬/塗り薬として処方される「抗生物質」の使用にも十分な注意が必要。なぜなら抗生物質は本来、炎症を起こす原因になっている菌の繁殖を抑える目的で使われますが、過度な使用によって病原菌だけでなく善玉菌まで殺菌または抑制してしまう可能性が考えられるからです。

もちろんこれら全てが悪いといったことではなく治療に必要な場合はありますので、大切なことは、きちんと医師の指示に従い適切に使用すること。以前処方された抗生物質を自己判断で使用する…といったようなことは避けましょう。

肌トラブルにも「菌」が関わってきており、悪さをする細菌や真菌のエサである「皮脂」をいかにコントロールするかが重要。
加えて、腸の健康もお肌に影響を与える可能性があるため、腸内環境を整えることも大切です。

 

具体的なスキンケアはこうしよう!

では実際に、行う毎日のスキンケアはどうすればいいのか、細かくチェックしていきましょう!

  • クレンジング/洗顔
  • オイルクレンジング
  • W洗顔
  • 洗顔時お湯の使用

 

オイル系のものは肌質によっては、使用を控える必要もあるかもしれません。毛穴にクレンジングがつまりやすくなるためです。

W洗顔をせず、クレンジングを1回にしてみるのもおすすめです。クレンジング後もう一度洗いたいところですが、余分な皮脂を取りすぎてしまい、逆に過剰に脂が出てしまう可能性が。

また、洗顔時にお湯を使用していませんか?こちらも温度のせいで皮脂が取れすぎ、乾燥そして過剰に皮脂を出す傾向があるといえます。30℃以下、冷たい方がより肌にはいいんです。ぬるま湯、というよりは、ぬるま水(冷たくない水)という感覚で覚えてください。

過剰なスキンケアは肌への負担を増やすだけでなく、トラブルの原因となります。
適切なスキンケアを知り、自身の肌と向き合う。

トラブルレスな肌を目指しましょう!

記事の監修

株式会社KINS代表、菌ケア専門家
下川 穣

岡山大学歯学部を卒業後、都内医療法人の理事長(任期4年3ヶ月)を務める。クリニック経営を任されながらも、2,500名以上の慢性疾患に対する根本治療を目指した生活習慣改善指導などを行う。
医療法人時代の日本最先端の研究者チームとのマイクロバイオーム研究や、菌を取り入れることによって体質改善した原体験をきっかけに菌による根本治療の可能性を感じ、2018年12月に株式会社KINSを創立。2023年8月にシンガポールにて尋常性ざ瘡(ニキビ)に特化したクリニックを開院。

INSTAGRAM : @yutaka411985 ,  @yourkins_official
X : @yutaka_shimo

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