ダイエットを成功に導くカギは「痩せ菌」だったので、全力でまとめてみた!
「最近、お腹まわりが太くなった気がする…」
「何度チャレンジしても、いつもすぐにリバウンド…」
「ダイエットをすると、なぜか肌荒れが起こってしまう」
このような悩みを持っている人、多いのではないでしょうか?
もしかすると、それはあなたのダイエット方法が間違っているのが原因かもしれません…。
ただ、もうこの記事さえ読めば大丈夫。
この記事ではあなたが太ってしまう原因から、キレイに痩せるための方法まで全て解説いたします!
あっ、自己紹介が遅れました!
こんにちは。菌の変態、下川です。
と言うことで、今回のテーマは「ダイエット」についてです!
前回のニキビに引き続き、このダイエットも本当によくご相談をいただくお悩みであります。ただ、皆さまダイエットの効果が見た目がキレイになるだけという風に考えていませんか?
もし、それだけなのであれば、私がわざわざ全力でまとめたりしません。
実は、肥満というのは見た目におさまる話ではなく、”カラダ全身に”様々な悪影響を及ぼしてしまう恐れがあるのです……!
そのため、いつまでも健康な日々を過ごすためにもダイエットは重要なのです。
毎度の如く、今回も内容もてんこ盛りとなっています!
一度読んで全てをマスターするのも難しいと思いますので、ぜひハートマークを押して、何度でも読めるようにしてくださいね。
あなたの脂肪が”全身に”与える影響
急に、肥満が”全身に”悪影響を与えると言われても、にわかに信じがたいかもしれません。ただ、肥満と疾患に関する研究は全世界で行われており、これまでに何万本という論文でその関連性が示されています。
そもそも、肥満になるとその他の疾患にもつながってしまう原因は、脂肪組織が炎症を引き起こしてしまうからです。
脂肪組織というのは体型に関わらず誰でも持っているものです。ただ、太っている方はこの脂肪組織が肥大化しているのが問題点。
通常であれば脂肪内で炎症が起きても、脂肪組織に存在する「制御性B細胞」が炎症を抑えてくれます 。しかし、この制御性B細胞は肥満が進むにつれてどんどん減少していくことに。
その結果、炎症を進行させる働きの方が強くなり、全身で炎症が進んでしまうのです。
この炎症が本当にクセ者。
カラダ中の至るところで悪さをしてしまいます。
そうして起こるのが、高血圧や糖尿病です。
これらの疾患が、太っている方ほどかかるリスクが高くなるのは、なんとなく想像がつくのではないでしょうか?
ただ糖尿病と聞いても、正直なんだかまだ遠い世界のように感じる方も多いのかもしれません。そこで、今回は“もっと身近にある”肥満がもたらす悪影響についていくつかピックアップしたいと思います。
それが、以下の3つです。
①コロナウイルスが重症化しやすくなる
②食物アレルギーのリスクが高まる
③妊娠がしにくくなる
①コロナウイルスが重症化しやすくなる
今、もっとも世界を騒がしている存在といえば「コロナウイルス」。
このウイルスとも肥満は関係がありました。
ある研究では、肥満とコロナウイルスの関係について調査されました。結果、肥満の方ほどコロナにかかった際の重症化のリスクが高くなるということが示されたのです。
しかも、コロナと肥満の関係はそれだけではありません。
さらに別の研究では、そもそも肥満の方はコロナに感染する可能性自体も高いことが示されていました。
つまり太っている方ほど、コロナウイルスにかかりやすく重症化もしやすいという訳です…!
どうしてこのようなことが起こるのでしょうか?
その理由は、炎症が免疫に与える影響にありました。先ほども説明した通り、肥満の方の脂肪では慢性的に炎症が起こっています。それにより、自然免疫や得免疫応答が機能不全におちいり、ウイルスへの抵抗力が弱まっていたのです。
このことからも、いつまでも健康でいるためにもダイエットが重要だということが見受けられます。
②食物アレルギーのリスクが高まる
お次は食物アレルギーとの関係について。アレルギーと肥満も一見すると、何も関係なさそうですよね。
ただ、ここにも意外な繋がりが。
そもそも、アレルギーというのは免疫機能の不調によって引き起こされます。
本来無害であるはずの食物や花粉などを免疫機能が異物と捉えてしまうことにより、そのアレルゲンを排除しようという働きが起き、アレルギー症状が発症してしまうのです。
そして、先ほどのコロナウイルスとの関連の所でも説明しましたが、脂肪の炎症は免疫機能に影響を与え、機能不全を引き起こすことがわかっています。この免疫の不調により、アレルギーのリスクが高まるというわけです。
しかも肥満は腸のバリア機能の損傷を引き起こす可能性も。この点も太るとアレルギーになりやすくなるという点と関わっているのかもしれませんね。
③妊娠がしにくくなる
太ると妊娠がしにくくなる。
もしかすると、現在、妊活中の方が聞くと少しショッキングな内容かもしれません。
ただ、この肥満と不妊症の関係も多数の論文によって可能性が示されています。
妊娠というのは、卵胞発育から排卵、着床といった一連の流れによって初めて達成されます。そして、それを制御しているのが視床下部-下垂体-卵巣相関と呼ばれる内分泌軸です。
しかし、肥満の女性はこの内分泌軸の制御がうまく機能せず、排卵障害を起こす恐れがあることがわかっています。すると、不妊につながってしうのです。
さらに胎盤の異常により、たとえ着床までたどり着いたとしても、その後、流産、死産のリスクも高くなることが明らかになっています。
そこで妊活で悩んでいる方は、少し意識してみるのも良いかもしれません!
実は「肥満」の原因は〇〇にあった!?
前章を読んでいただければ、肥満の怖さは十分に理解していただけたかと思います。そこで、本章では「そもそもなぜ人は太ってしまうのか?」そのメカニズムについてお話しします。
先に結論から言いますと、毎度のことながら肥満にも「菌」が関わってきていました。もちろん肥満には、遺伝や食生活など様々な要因も絡まり合っています。
しかし、この腸内細菌も肥満においてどうやら無視できない存在のようです。と言うことで、まずは腸内細菌がどれだけ肥満に影響を与えているのかを示す、有名な論文を一つご紹介するところから。
本論文では、腸内細菌と肥満の影響を調べるために、通常体型の無菌マウスに、肥満体型のマウスの腸内細菌が移植されました。
すると、驚きの結果に…!
今までまったく太っていないかった無菌マウスが腸内細菌の移植後、食欲がグングンと増していき、体重の増加が見受けられたのです。
ただただ、腸内細菌が加わっただけで食事がの量が増え「肥満」につながる。なんだか菌たちにコントロールされているようで恐ろしくもありますね…!
さらに、また別の研究では無菌マウスにカロリー満点の「高脂肪」の食事が与えられました。この研究の結果も、とても面白いことに。なんと、無菌マウスは高脂肪食を食べても太ることはなかったそうです。
つまり、この2つの研究から言えることは、肥満の状態を作り出しているのは「腸内細菌」であるということ!
それでは、ここからは腸内細菌がどのように肥満に影響を与えているのかについて紐解いていきましょう。
カギを握っていたのは腸内細菌の作り出す「代謝物」でした。
私たちの腸に住む菌は腸内に届いたあらゆる成分を分解し、様々なものを作り出しています。
その中にはホルモンや神経系を経由して、食欲を増進させてしまうものも。そして太っている方ほど、その食欲を増進させてしまう成分を作り出す菌もどうやら多いようなのです。
また、腸内細菌と肥満の関係はそれだけではありません。
少しまわりくどいですが、腸内細菌の悪化→睡眠の質の低下→食欲増進→肥満という流れも。
腸内細菌の乱れは、睡眠の質の悪化を招きます。
そして、ある研究によると睡眠時間が6時間以下になると、食欲を増進させるホルモン「グレリン」が増えて、逆に食欲を抑えてくれるホルモン「レプチン」が減ることが示されていました。
その結果、ハイカロリーなものを脳が求めるようになり、体重増加へとつながってしまうのです。
この食欲をコントロールする「グレリン」と「レプチン」は、ダイエットにおいてとても重要な存在となります。
本記事の後半にもまた出てきますので、ぜひ覚えておいてください!
以上が腸内細菌と肥満の関係になります!
今まで、肥満やダイエットに腸内細菌が関わっているなんて、誰も予想していなかったのではないでしょうか?
本当に菌は、私たちの「健康」や「美」において、むしろ関わっていない箇所がないんじゃないかというくらい、様々なところに出てきます。だからこそ、菌をケアすることの重要性を感じる毎日です…!
ダイエットが原因で肌荒れに?意外な落とし穴
ここまで、肥満のリスク、そして太ってしまうメカニズムについて解説してきました。そこで、ここからは痩せるための「ダイエット」についての話をしましょう!
このメディアの読者の方の中には、今までに何度かダイエットに取り組んだことがある方や、今現在ダイエット中という方もたくさんいらっしゃるかと思います。
そういった方に質問です。
あなたは、今までどういったダイエット方法をしていますか?/していましたか?
世の中には、たくさんのダイエット方法が出回っています。
食事の内容を調整するものや、量を調節するもの、時間を制限するものなどなど。
ただ、その中でも気をつけないと、かえって美しさをそこなわせてしまたっり、その他の不調につながってしまったりするダイエット法も含まれていました。
例えば「糖質制限ダイエット」。一時大流行したこのダイエット法ですが、一歩間違えると逆に太りやすい身体を作ることにもなりかねない危険性を秘めていたのです……。
そもそも、糖質制限ダイエットは糖尿病患者の食事療法として生まれました。糖質を制限することで血糖値の上昇を防ぎ、体重の減少を期待するというダイエット法ですね。
そんな食事療法として生み出された糖質制限ダイエットですが、過度な制限はあまりオススメできません。
と言うのも、「糖質」は水分を多く保持するという特徴を持っています。
そのため、糖質制限をすると糖質と同時に水分も失うことになります。するとどうなるかというと、お肌の老化につながってしまうのです。
さらに糖質制限は特に日本人との相性が悪い可能性も示されています。
ある研究では、世界中の人々の腸内細菌の組成が調査されました。その結果、日本人は糖質を分解する「菌」を他の国に比べて多く持っている傾向にあることが明らかになったのです。
それだけではなく、日本人は世界的に見て「ビフィズス菌」も多く持っています。そして、ビフィズス菌もオリゴ糖などの炭水化物をエサにする菌の一種です。
そのため、日本人である私たちにとって糖質はより一層大切な栄養素であるといえるのかもしれません。
皆さんがダイエットに取り組むいちばんの理由は「美しさをキープしたいから」だと思います。
ただ、今回紹介したように間違ったダイエット法はカラダにとって必要な栄養素の喪失につながり、かえってその美しさを損なわせてしまうことにもなりかねないのです。
「痩せ」を作ってくれる菌のお話
それでは、美しく健康にダイエットを成功させるためには、どうすれば良いのでしょうか?
思い出してください。もともと、肥満を引き起こしていたのは腸内細菌の仕業でした。つまり、痩せるためにもカギとなってくるのが「菌」の存在です。
具体的には、腸内細菌の作ってくれる「ある成分」を増やすことが重要。
その成分の名前が「短鎖脂肪酸」。
短鎖脂肪酸とは腸内細菌によって作り出される成分の一種。酢酸、酪酸、プロピオン酸などが該当します。この成分が本当にすごくて、乳酸菌やビフィズス菌が有用な働きをするのも、この成分を作り出すからと言っても過言はないほどです。
そして、この短鎖脂肪酸がダイエット効果を発揮してくれる仕組みは、大きく分けて以下の2つ。
①食欲を抑える
②エネルギーの消費量を増やす
一つひとつ説明していきましょう!
①食欲を抑える
まず、1つ目の短鎖脂肪酸の効果は「食欲の調整」です。
腸内細菌の作り出した短鎖脂肪酸は腸から飛び出し、カラダ中至る所で活躍します。例えば、ホルモンに働きかけるなんてことも。
ここで登場するのが、「グレリン」と「レプチン」!
肥満になるメカニズムのところでも登場しましたが、覚えていますでしょうか?
おさらいになりますが
・グレリン:食欲を増進させるホルモン
・レプチン:食欲を抑制させるホルモン
でした。
短鎖脂肪酸はこの食欲を司る2種のホルモンをコントロールし、グレリンの量を減らし、レプチンの量を増やしてくれます。それにより、あなたの食べ過ぎを防いでくれるのです。
ついつい、食べ過ぎてしまう。そう言う場合はもしかすると、短鎖脂肪酸の量が足りていないのが原因かもしれませんね。
②エネルギーの消費量を増やす
短鎖脂肪酸がダイエット効果を発揮してくれる2つ目、それは「エネルギーの消費量をコントロール」してくれるという点にあります。
短鎖脂肪酸は脂質代謝の基質として重要な役割を果たします。それだけでなく、交感神経などの神経細胞と結合して神経や脳を活性化させエネルギー消費を高めることがわかっています。
そうすることで、体質そのものを「痩せやすい環境」へと整えてくれるのです。
今回は「短鎖脂肪酸」について、ダイエットに限った効果のみ紹介しました。ただ、この成分の力はこんなものではありません。
例えばですが、便秘解消や悪玉菌抑制などまだまだ様々な効果が秘められています…!それに関してはまた機会があれば詳しく解説したいと思います。
さて、ここからは短鎖脂肪酸を増やす方法について。
プロピオン酸であったり、酢酸であったりは乳酸菌やビフィズス菌も作り出してくれる成分です。
そのため基本的な腸内細菌にとって良い食事をすれば、自然とこの短鎖脂肪酸の量も増えていき、痩せることが期待できます。
ただ、毎度「乳酸菌!ビフィズス菌!」と言っていても、正直ちょっと飽きてきますよね。そこで!今回は、最強の「痩せ菌」を2つ紹介したいと思います。
おそらく、初めて名前を聞く菌たちだと思います。少々覚えにくい名前をしていますが、ぜひ覚えて帰ってください!
それが以下の2つの菌です!
・アッカーマンシアムシニフィラ菌
・フィーカリバクテリウムプラウスニッツィイ菌
どちらもなんだか呪文みたいな名前をしていますよね(笑)
名前を覚えるのは大変ですが、一度覚えるとドヤ顔で使いたくなるのがこの菌たちの不思議なところです。
それでは、この2種の菌がどのような菌なのかそれぞれ見ていきましょう。
アッカーマンシアムシニフィラ菌は痩せ菌であると同時に、腸のバリア機能にとっても大切な菌です。腸管粘膜の主成分である「ムチン」が大好きで、この名前がつけられたみたいです。
この細菌は痩せ菌の代表格で、肥満の方ほどアッカーマンシアムシニフィラ菌が少ない傾向にあることがわかっています。
そして、逆に腸内のアッカーマンシアムシニフィラ菌が元々多いヒトほどインスリン抵抗性の改善効果があらわれやすいという報告もあり、肥満や糖尿病を防いでくれるのではないかと研究が進められています。
続いて、フィーカリバクテリウムプラウスニッツィイ菌は「酪酸」を作り出してくれる酪酸菌の一種です。
酪酸は短鎖脂肪酸の中でも、特にエネルギー消費を高めたり、食欲を調節したりする効果を強く持つと言われています。
つまり、あなたのダイエットの心強い味方となってくれる存在というわけです。
ただ、これらの菌はまだまだ研究が進んでいない部分も多く、サプリなどとして商品化はほとんどされていないようです。そこで、外部から摂取するというより、もともと自分の腸内に持つ菌を菌を育てることが大切となります。
例えばですが、フィーカリバクテリウムプラウスニッツィイ菌はイヌリン型フルクタンやアラビノキシランオリゴ糖をエサにすることがわかっています。
この成分がどのような食材に入っているのか、具体的な料理についてはこれから解説していきたいと思います。
【保存推奨】下川流!最強のダイエット法はこれ!!
最後は、私下川が開発した菌ケア的に最強のダイエット法をご紹介し、この記事を締めたいと思います!
名付けて「下川式菌ケアダイエット」!!
名前がそのまんまですみません(笑)
ここまでダイエットについて全力でまとめてきましたが、実は私、そこまでダイエットには肯定的ではないんですよね。
その理由は、ダイエットは食事制限をするものが多く、結果、菌ケアが疎かになりがちだから。
ただ、もちろん「理想のボディラインに近づきたい!」という皆さまの思いもわかります。
そこで『健康』で『綺麗』に痩せる方法はないかと考え尽くし、このダイエット法にたどり着きました!
下川式菌ケアダイエットでは、基本的に5つのポイントを抑えていただければ結構です。その5つのポイントというのがこちら!
①白い炭水化物を茶色の炭水化物に置き換える
②週3回以上蒸し料理
③基本の飲み物は緑茶
④夜ご飯は早めにたべて12時間あける
⑤痩せ菌を育てる成分を積極的に摂る
①白い炭水化物を茶色の炭水化物に置き換える
白い炭水化物とは、白米やうどん、白いパンなど。
一方、茶色い炭水化物とは、玄米や蕎麦、全粒粉パンなどが該当します。
白米が美味しいのは本当にわかるのですが、血糖値の急激な上昇をもたらしてしまうため、菌ケア的にもダイエット的にもなるべく避けたい存在。
とは言え、糖質制限についてのところでも述べましたが、炭水化物は私たちの身体にとって必要な栄養素です。
そこで、普段食べている主食を菌のエサとなる食物繊維を豊富に含んだ茶色い炭水化物に置き換えるよう心がけてみてください。
茶色い炭水化物は便秘解消にも優れるため、それだけでお腹がスッキリするはずです。
②週3回以上蒸し料理
焼く、炒める、茹でる、揚げる……。
食材の調理方法といってもいくつもあると思いますが、その中でも菌ケア的にも最高なのが「蒸し」料理。
蒸し料理は食材の栄養を余すことなく摂取できるのが特徴。
それだけでなく、油を使わないという点や、そもそもヘルシーな野菜や魚が蒸し料理に適するという点からダイエット的にも嬉しい側面があります。
その蒸し料理を最低でも週に3回以上とり入れるようにしてみてください!
週に3回も蒸し料理と聞くと、大変そうと感じる人もいるかもしれませんが、そんな心配は一切無用です。
なぜなら、蒸し料理は作るのが簡単な料理ばかり。
食材をセットして、5~10分蒸すだけで出来上がりです!
③基本の飲み物は緑茶
皆さまは普段、喉が乾いたとき何を飲んでいますか?
実は、ダイエットにおいてオススメの飲み物は圧倒的に「緑茶」です!
緑茶は免疫力を向上させてくれたり、皮脂の分泌量をコントロールしてくれたりと様々な効果が期待できるのですが、その中にはダイエット効果もあることがわかっています。
と言うのも、緑茶に含まれるエピガロカテキンガレートには、体重や脂肪組織を減少させてくれる効果があることが報告されているのです。
ある研究によると、緑茶には細胞内のエネルギーの調整役を担うAMPKを活性化させてくれる可能性が示されていました。この作用により、エネルギー消費が促進され、スリムな身体へとあなたを導いてくれるわけです!
以前別の記事でも以前紹介しましたが、私のオススメの緑茶、茶友さんの「あさつゆ」のリンクも貼っておきますね!
④夜ご飯は早めにたべて12時間あける
下川式菌ケアダイエットの4つ目のポイントはプチ断食です!
ある研究では、一日三食決まった時間に食べた場合と、一日のうち食事ができる時間を制限する代わりにその間は何を食べても良いとした場合、どちらの方が痩せられるのかが調査されました。
結果は、食事の時間を制限した場合、つまりプチ断食をした場合の方が痩せられることが明らかになりました。
ただ、断食といっても内容はそんな厳しいものではございません。
夕食を18:00までに食べ、それ以降は朝まで何も食べないという比較的ゆるいもので構いません。
このプチ断食の目的は「空腹」をつくること。
短期間の断食をすることで、肥満につながる菌が減少し、逆に「痩せ菌」が増えるということがわかっています。
食事を少し抜くだけで、腸内細菌の変化が起こるだなんて驚きですよね!
まずは、夕食を食べる時間をいつもより1時間早めるところからはじめてみてください。
⑤痩せ菌を育てる成分を積極的に摂る
最後のポイントは腸内に住む痩せ菌を育てるというもの!
先ほども紹介しましたが、イヌリン型フルクタンやアラビノキシランオリゴ糖は痩せ菌である「フィーカリバクテリウムプラウスニッツィイ菌」を育ててくれます。
そして、この成分を摂取するためのおすすめの食材がゴボウとキクイモ。
ただ、食材だけ指定されても
「どう調理すれば良いかわからない…」
「もっと具体的なメニューが知りたい!」という方もいるかもしれません。
そこで、今回は菌ケアとダイエットに最強のレシピを2つ用意しました
どちらも、美味しい×ダイエット効果抜群×菌ケアに最高のメニューとなっております。ぜひ明日の晩ご飯に、作ってみてください!
ゴボウと厚揚げのキムチ煮
- ・ゴボウ
- 1本
- ・厚揚げ
- 1枚(150g)
- ・キムチ
- 80g
- ・水
- 50cc
- ・醤油
- 大さじ1
- ・みりん
- 大さじ1
- ・唐辛子粉
- 小さじ1
- ・ごま油
- 小さじ1
〈作り方〉
- ①ゴボウは表面をこすってよく洗い、斜め薄切りにして水にさっとさらす。
厚揚げは食べやすい大きさに切る。 - ②鍋にごま油をひいて中火で熱し、水気を切ったゴボウを入れて軽く炒める。厚揚げも加えて、混ぜ合わせる。
- ③水、醤油、みりん、唐辛子粉、キムチを加えて混ぜる。蓋をしてゴボウが柔らかくなるまで弱火で約10分煮たら出来上がり。
【菌ケアポイント】
ゴボウは水溶性食物繊維と不溶性食物繊維をこれでもか!というほど含んだ食材の一つ。それに、発酵食品であるキムチも加わった最高のレシピです!
キムチの酸味と辛さで無性に食べたくなる旨辛な味付けです。厚揚げが入っていることで、満足感も得られるのも嬉しいポイント。
菊芋のり塩炒め
- ・菊芋
- 2~3個
- ・オリーブオイル
- 大さじ1
- ・塩
- 適量
- ・青のり
- 適量
【作り方】
- ①菊芋はよく洗い、食べやすい大きさに切る。*皮ごと食べられます
- ②フライパンにオリーブオイルをひいて中火で熱し、菊芋を入れて炒める。 焦げないように時々転がしながら、蓋をして蒸し焼きにして火を通す。
- ③菊芋に火が通ったら、塩で味付けし、青のりを絡めて出来上がり。
【ポイント】
少し聴き馴染みがない食材かもしれませんが「菊芋」はイヌリンの含有量がピカイチの食材。生で食べるとレンコンのようなシャキシャキとした食感、加熱すると甘くてホクホクになります。
レシピにエリンギやレンコンなどを加えても間違いなく美味しいので、ご自由にアレンジしてみてくださいね!
今の時期、もしかすると菊芋はなかなかスーパーでは手に入らないかもしれません。そういった場合でも、Amazonさんなんかでは常に販売していますので、ぜひチェックしてみてください。
終わりに
いかがだったでしょうか?
今回は「肥満、そしてダイエットと菌の関係」について全力で語ってきました。
肥満がただただボディラインに影響を与えるだけではなく、健康そのものも損なわせてしまうということは初めて知ったという方も多かったのではないでしょうか。
そして、その肥満を引き起こすのも、解消してくれるのも「菌」の存在でした。
また最後には、私が編み出した下川式菌ケアダイエットの紹介も行いました。このダイエット法は、無理なくキレイに痩せることを目指して開発したものです。
一度読んで全てを覚えるのも難しいと思いますので、ダイエットをしたい場合、最近太ってきたなあという場合には、ぜひこの記事にまた戻ってきてきうださいね!
この記事が少しでも参考になり、あなたの日々の生活の助けになれば幸いです。
それではまた、次の記事でお会いしましょう!
参考文献
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記事の監修
岡山大学歯学部を卒業後、都内医療法人の理事長(任期4年3ヶ月)を務める。クリニック経営を任されながらも、2,500名以上の慢性疾患に対する根本治療を目指した生活習慣改善指導などを行う。
医療法人時代の日本最先端の研究者チームとのマイクロバイオーム研究や、菌を取り入れることによって体質改善した原体験をきっかけに菌による根本治療の可能性を感じ、2018年12月に株式会社KINSを創立。2023年8月にシンガポールにて尋常性ざ瘡(ニキビ)に特化したクリニックを開院。
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