掲載日 | 2023.08.03
更新日 | 2023.08.03

あなたに”本当に”必要なスキンケア用品を見極める

掲載日 | 2023.08.03
更新日 | 2023.08.03

コスメショップや美容雑誌を見ていると、時期ごとにスキンケアアイテムもどんどん入れ替わります。

まるでスキンケアにも流行があるよう。 

メディアで話題の美容液や、ランキング上位のクリームを試すのが楽しみ…という方も多いのかもしれません。

でも肌質は実際のところ、十人十色。

どんなに売れているコスメでも、自分に合っていないのではベストなスキンケアとは言えません。

菌ケアの観点からもそれは同じ。

肌の常在菌は人それぞれなので、良い菌を増やすためのケアは人によって違います。今回は、あなたに本当に必要なスキンケアを、KINSと一緒に見極めていきましょう。

そのスキンケア本当に必要ですか?

みなさんはいつも、どのようなスキンケアをしていますか?

巷で売られているスキンケアアイテムは、今や本当に種類が豊富。

洗顔・導入美容液・化粧水・美容液・乳液・オイルやクリーム・パックなども…。

アイテム数を増やしだしたら、キリがない気がしてしまいます。しかしきっと色々なアイテムを試した人ほど感じていると思うのですが、アイテム数の多さ=肌のコンディションとは限らないんですよね。

たくさんのアイテムを使ったからといって、確実に肌が良くなるわけではないのが難しいところ。

広告を見ているとアイテムをプラスするほうがいいように見えるし、お店でもそう勧められることはしばしばです。

でも実際に何本ものボトルを前にして、「本当にこんなに必要なんだろうか…」と思ってしまうことも。

どれが実際自分に必要で、本当に合っているのか。

それを見極めるのが、スキンケアの難しいところです。

 実は自分で思っているより、本当に必要なスキンケアって少ないのかもしれません。

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キーワード:スキンケア

化粧品の使いすぎはお肌の菌を減らす

お肌の常在菌に注目した「KINS視点の菌ケア」の観点からも、化粧品の使いすぎは良くないと考えます。

肌には数億個以上ともいわれる「常在菌」が、毛穴や皮膚表面に存在しています。その中でも肌にとって良い働きをしている菌があり、菌ケアではそんな菌達を増やしていくことが重要。

例えば「表皮ブドウ球菌」という菌は、肌に潤いを与える成分を分泌したり、肌のバリア機能にも関わっているんです。

この菌は「美肌菌」と呼ばれることもあり、最近では美容業界でも注目されています。

肌の常在菌がニキビなどの炎症につながることもあるので、スキンケアと菌には切っても切れない深い関係が。しかし、実は化粧品の使いすぎは、そんな肌の常在菌を殺してしまうことがあるんです。

これは化粧品に含まれている合成界面活性剤や、防腐剤などが影響します。 

日本で店頭販売されているような化粧品には、ほぼ全てに防腐剤が使われています。

これは一定期間品質を保持できないと、化粧品として販売すること自体が許可されないため。

ちなみに「防腐剤無添加」とされている化粧品でも、それは旧指定表示成分で「防腐剤」と指定されているものを使っていないというだけのこともしばしば。

防腐効果のあるなんらかの成分は入っているのが一般的です。

合成界面活性剤については、「洗剤やシャンプーに使われているだけじゃないの?」と思う方も多いかも。

しかし合成界面活性剤は洗浄剤だけでなく、美容液やクリームなどあらゆる化粧品に使われているものなのです。

メイク落としや洗顔はもちろん、乳液やクリームでは原料の油分と水分を分離させないために使われていたりします。美容液やクリームなど化粧品の数を増やすことは、それだけ合成界面活性剤や防腐剤を取り込んでしまう可能性もあるのですね。

合成界面活性剤や防腐剤を完全に避けるのは現代の生活ではほぼ不可能です。

そこで大事な美肌菌を失わない程度に、上手にこれらの成分と付き合っていく必要があります。

化粧水、乳液、クリームの成分はほぼ同じ?

おそらくほとんどの方が毎日使っている、化粧水・乳液・クリーム。 

でもこれらの成分がどう違うのかまでは、あまり考えたことがないかもしれませんね。

化粧水は主に、洗顔後の肌に水分を補給する目的のアイテム。

そのほとんどが水性成分のみでできていて、油分は全く含まれないか、あってもごく少量です。

ただ水性成分は時間とともに蒸発してしまうので、化粧水で水分を与えた肌には油分でフタをすることが必要。

そのために使っているのが乳液やクリームなのです。

化粧水の水性成分に、油性の成分を足したのが乳液。さらに油分を増して固めの質感にしているのが、クリームです。

ただ基本的に水は油に溶けないので、水性成分と油性成分を混ぜるために界面活性剤が使われています。

この2つはテクスチャーが異なりますが役割はほぼ同じなので、質感の好みでどちらかだけを使うのでもOK。

ただ最近は美容成分を多く加え油分は少なめの、美容液寄りの乳液も多いです。 

美容液っぽい乳液でサラッとしたものなら、その後にクリームを加えても良いかもしれません。

化粧品は種類やテクスチャーがブランドにより様々。

そのため色々あるように感じますが、基本はどれも同じように水・油・界面活性剤をベースとして作られているんです。

化粧水・乳液・クリームの役割をそれぞれ知っておくことで、無駄は省き必要なものだけを見極めやすくなりますね。

まずは一品減らすことから

乳液とクリームは、どちらも同じように

・水(保湿するためのもの)

・油(保湿した肌を保護するもの)

・界面活性剤(水と油をなじませるもの)

の3種類の成分がベースとなっています。

テクスチャーが違うだけなので、肌質によってはどちらか1つだけでも十分。

特にオイリー肌の人は、さっぱりめの乳液だけで十分なことも。

また季節によっても合う組み合わせが変わるので、乾燥する冬にはクリームを足したりと変化をつけるのもオススメです。

ひとくちに乳液やクリームといっても、ブランドやアイテムごとにかなり質感に幅があるのも事実。乳液というくくりになっていても、さっぱりしてジェルっぽいものもあれば、クリームに近いものもありますよね。

これまで乳液とクリームを両方使っていた人でも、クリームに近い乳液に変えれば1本で済むかもしれません。

 スキンケアアイテムは本数が多いほどケアの手間もかかるし、さらにはコストも増えてしまうもの。

増やすよりは減らすことを考えて、まずはどれか1つ減らしてみるというのも良いかもしれません。

どのアイテムが自分には必要ないのか考え直してみることで、合っているケアが分かってくることもありますよ。

ただもちろんむやみに減らすと保湿が足りなくなってしまうこともあるので、見極めは必要。

アイテムを減らすならまずは1つずつ、数日間カットしてみて乾燥が気になるかどうかチェックしてみましょう。急激に乾燥するようになったと感じたら、そのアイテムはおそらく必要だということ。

逆に全然乾燥が気にならないなら、使わなくてもいいアイテムなのかも。

もしクリームを減らして少々乾く程度なら、もう少し保湿力のある乳液1つだけに変えてみるというのもいいかもしれません。

コスメショップでは様々な化粧品がラインで並んでいるし、おすすめされると全部使ったほうがいいのかなと思ってしまいますよね。

でも本当に必要なものは、思っているよりも案外少ないものです。

スキンケアのステップが増えれば増えるほど、界面活性剤や防腐剤などを取り込むリスクも増えがちに。

美肌菌を増やす菌ケアの観点で考えるなら、あまり化粧品を使いすぎないのがベター。

KINSではお肌の菌ケアにフォーカスした、シンプルなブースターもご用意しています。

「肌も菌ケア」を毎日の当たり前にすることで、バランスの崩れにくい肌をキープしていきましょう。

記事の監修

株式会社KINS代表、菌ケア専門家
下川 穣

岡山大学歯学部を卒業後、都内医療法人の理事長(任期4年3ヶ月)を務める。クリニック経営を任されながらも、2,500名以上の慢性疾患に対する根本治療を目指した生活習慣改善指導などを行う。
医療法人時代の日本最先端の研究者チームとのマイクロバイオーム研究や、菌を取り入れることによって体質改善した原体験をきっかけに菌による根本治療の可能性を感じ、2018年12月に株式会社KINSを創立。2023年8月にシンガポールにて尋常性ざ瘡(ニキビ)に特化したクリニックを開院。

INSTAGRAM : @yutaka411985 ,  @yourkins_official
X : @yutaka_shimo

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