掲載日 | 2024.06.13
更新日 | 2024.06.13

生理痛を和らげるセルフケア|おすすめの食べ物やツボ

掲載日 | 2024.06.13
更新日 | 2024.06.13
生理痛は多くの女性が経験する一般的な症状であり、日常生活に大きな影響を与えることがあります。
生理痛は、子宮内膜が剥がれる際に子宮が収縮することで発生し、その収縮が痛みを引き起こします。

生理痛が重くなる原因には、ホルモンバランスの乱れ、子宮内膜症や子宮筋腫といった婦人科疾患、ストレスや不規則な生活習慣などが考えられます。
この記事では、生理痛を和らげるための効果的な方法を紹介します。

生理痛が起きる原因

生理痛が起きる原因

生理痛は、月経周期の一部として多くの女性が経験する症状です。
この痛みは日常生活に支障をきたすことがあり、その原因やメカニズムを理解することが重要です。

生理痛が発生する主な原因には、ホルモンの変動や子宮の収縮があります。

機能性月経困難症

機能性月経困難症とは、生理痛の一種で、特に子宮や他の生殖器官に異常が見られない場合に生じる痛みを指します。
機能性月経困難症は、初経から数年以内に始まり、通常20代半ばまでに最も強くなります。

このタイプの生理痛は、プロスタグランジンと呼ばれるホルモンが過剰に生成されることにより、子宮が強く収縮し、痛みを引き起こすとされています。
プロスタグランジンは、子宮内膜が剥がれる際に分泌される物質で、血管の収縮や炎症を引き起こすことがあります。

この結果、下腹部の痛みや不快感、腰痛、さらには頭痛や吐き気などの全身症状を伴うことがあります。機能性月経困難症は、日常生活に影響を及ぼすことが多く、適切な対策が求められます。

器質性月経困難症

器質性月経困難症

器質性月経困難症は、生理痛のもう一つのタイプで、子宮や他の生殖器官に何らかの異常や病気がある場合に生じる痛みを指します。
このタイプの生理痛は、機能性月経困難症とは異なり、特定の病状が原因となっているため、その治療には根本的な原因を解決することが重要です。

器質性月経困難症の主な原因には以下のものがあります。

子宮内膜症

子宮内膜組織が子宮内ではなく他の場所に生じる病気で、これが炎症を引き起こし、激しい痛みや不妊の原因となることがあります。

子宮筋腫

子宮の筋層にできる良性の腫瘍で、生理痛の他に月経過多や圧迫感を伴うことがあります。

子宮腺筋症

子宮内膜組織が子宮筋層内に入り込み、痛みや月経過多を引き起こす状態です。

骨盤内炎症性疾患(PID)

性行為感染症などによる骨盤内の感染症が原因で、痛みや不妊を引き起こします。

子宮奇形

子宮の形態異常が原因で、生理痛を引き起こすことがあります。

器質性月経困難症の治療には、これらの基礎疾患の治療が必要です。
診断は医師による詳細な検査を通じて行われ、治療方法としては薬物療法や手術療法が検討されます。早期の診断と適切な治療により、症状の軽減や根本的な改善が期待できます。

腹痛以外にも!生理痛のつらい症状

腹痛以外にも!生理痛のつらい症状

生理痛と聞くと、多くの人が腹痛を思い浮かべるかもしれませんが、それ以外にも様々なつらい症状が伴うことがあります。

これらの症状は日常生活に大きな影響を与え、体だけでなく精神的にも負担となることがあります。

ここでは、腹痛以外に生じる代表的な生理痛の症状について見ていきましょう。

頭痛

生理中にはホルモンバランスの変動により、頭痛が起きることがあります。
特にエストロゲンの急激な低下が原因とされており、この頭痛は「月経関連頭痛」と呼ばれます。

月経関連頭痛は、片頭痛と同様に強い痛みを伴うことが多く、光や音に敏感になることもあります。
また、頭痛だけでなく、吐き気や嘔吐を伴うこともあります。

生理中の頭痛は、痛み止めの薬や冷却パックを使うことで緩和されることがありますが、重症の場合は医師に相談することが重要です。

イライラ

イライラ

生理中にはホルモンバランスの変動により、感情が不安定になりやすく、イライラすることが増えることがあります。
特に、エストロゲンとプロゲステロンの急激な変動が、脳内の神経伝達物質に影響を与え、気分の揺らぎを引き起こします。

このため、生理前や生理中にイライラや情緒不安定を感じる女性は少なくありません。
また、身体の不調や痛みが精神的なストレスを増幅させることもあり、全体的な心理的負担が大きくなります。

イライラの症状を緩和するためには、リラクゼーション法や適度な運動、十分な睡眠が効果的です。また、カフェインやアルコールの摂取を控えることも、気分の安定に寄与します。

吐き気

吐き気

生理中に吐き気を感じることがあるのも、ホルモンバランスの変動が原因の一つです。
特にプロスタグランジンの増加が、胃腸の動きに影響を与え、吐き気や嘔吐を引き起こすことがあります。

また、強い痛みが自律神経を刺激し、吐き気を伴うこともあります。これにより、食欲が低下し、栄養不足になることもあります。

吐き気を軽減するためには、軽食を少量ずつ頻繁に摂ることや、ジンジャーティーなどの自然な吐き気止めを試すことが有効です。
さらに、深呼吸やリラクゼーション法を取り入れることで、症状の緩和が期待できます。

眠気、だるさ

眠気、だるさ

生理中に眠気やだるさを感じることも多くの女性に共通する症状です。
ホルモンバランスの変動や、プロスタグランジンの影響で体全体が疲れやすくなり、エネルギー不足を感じることがあります。

また、月経中の出血によって鉄分が不足し、貧血気味になることも眠気やだるさの原因となります。これらの症状は、日中の活動や仕事に影響を与えることがあり、特に注意が必要です。

眠気やだるさを軽減するためには、十分な休息を取ることが重要です。
夜間の良質な睡眠を確保し、日中に軽い運動を取り入れることで、エネルギーレベルを維持することができます。
また、鉄分を多く含む食品を摂取することで、貧血を予防し、体のだるさを軽減することが期待できます。

生理痛が重くなる原因

生理痛が重くなる原因

生理痛が重くなる原因は様々ですが、日常の生活習慣や体の状態が大きく影響を与えることがあります。

冷え

体が冷えていると、生理痛が重くなりやすいと言われています。
冷えは血行不良を引き起こし、子宮や骨盤周辺の血液循環が悪くなることで、筋肉が緊張しやすくなります。

この結果、子宮の収縮が強くなり、痛みが増すことがあります。また、冷えにより代謝が低下し、体全体のエネルギーが不足しやすくなるため、痛みへの耐性も低下します。

冷えを防ぐためには、以下のような対策が有効です。

適切な服装特に
寒い季節や冷房の効いた場所では、暖かい服装を心がけましょう。腹巻やレッグウォーマーを使うのも効果的です。

温かい飲み物
温かい飲み物を摂取することで、体内から体を温めることができます。生姜茶やハーブティーがおすすめです。

お風呂
シャワーだけでなく、ぬるま湯にゆっくり浸かることで全身を温め、血行を促進することができます。

ストレス

ストレス

ストレスも生理痛を重くする大きな要因の一つです。精神的なストレスが多いと、体内のホルモンバランスが乱れやすくなり、これが生理痛の悪化に繋がります。

ストレスは、コルチゾールなどのストレスホルモンの分泌を促進し、これがプロスタグランジンの生成を増加させることで子宮の収縮を強くし、痛みを引き起こします。
また、ストレスによって体が緊張しやすくなるため、筋肉が硬くなり、痛みが増すこともあります。

ストレスを軽減するための方法は以下の通りです。

リラクゼーション
深呼吸や瞑想、ヨガなどのリラクゼーションを取り入れることで、心身の緊張をほぐすことができます。

十分な休息
しっかりと睡眠をとることが重要です。質の高い睡眠を確保することで、体と心の回復が促進されます。

バランスの取れた食事
栄養バランスの取れた食事を心がけることで、体の調子を整え、ストレスに対する抵抗力を高めることができます。

趣味やリラックスできる時間を持つ
自分の好きなことや趣味に時間を費やすことで、ストレスを発散することができます。

カフェインの摂りすぎ

カフェインの摂りすぎ

カフェインの摂取が多すぎると、生理痛が重くなることがあります。カフェインは、コーヒー、紅茶、エナジードリンク、チョコレートなどに含まれており、日常的に摂取する機会が多い成分です。しかし、過剰に摂取すると自律神経やホルモンバランスが崩れやすくなります。

カフェインの主な影響は以下の通りです。

自律神経の乱れ
カフェインは中枢神経を刺激し、交感神経を優位にします。これにより、体が常に緊張状態となり、リラックスが難しくなります。緊張状態が続くと、子宮の筋肉も緊張しやすくなり、生理痛が強くなる可能性があります。

ホルモンバランスの影響
カフェインは体内のホルモンバランスにも影響を与えます。特に、カフェインの過剰摂取はエストロゲンの代謝を妨げ、ホルモンのバランスが崩れることで、生理痛が悪化することがあります。

身体の冷え
カフェインは利尿作用があり、体内の水分を排出しやすくします。これにより、体が冷えやすくなり、血行不良を引き起こします。冷えは生理痛を悪化させる要因の一つです。

カフェインの摂取を控えるための方法は以下の通りです。

カフェインフリーの飲み物を選ぶ
ハーブティーやデカフェのコーヒーを選ぶことで、カフェインの摂取量を減らすことができます。

水分補給を心がける
カフェインの利尿作用で失われた水分を補うために、十分な水分補給を心がけましょう。

カフェインの摂取量を制限する
一日に摂取するカフェインの量を意識し、適量を守るようにしましょう。特に、生理前や生理中はカフェインの摂取を控えることが効果的です。

白砂糖の摂りすぎ

白砂糖の摂りすぎ

白砂糖の摂りすぎも、生理痛を重くする原因の一つです。白砂糖は血糖値を急激に上昇させ、その後急激に低下させるため、体に様々な影響を及ぼします。
これがホルモンバランスや自律神経に影響を与え、生理痛を悪化させることがあります。

白砂糖の過剰摂取が生理痛に与える影響は以下の通りです。

ホルモンバランスの乱れ
白砂糖の摂取によってインスリンの分泌が増加し、血糖値の急上昇と急下降を引き起こします。この変動がホルモンバランスに悪影響を与え、エストロゲンやプロゲステロンのバランスを崩すことで、生理痛を悪化させる可能性があります。

炎症の促進
白砂糖は体内の炎症を促進することが知られています。炎症が増すことで、プロスタグランジンの分泌が増え、子宮の収縮が強まり、生理痛が強くなることがあります。

栄養バランスの悪化
白砂糖の過剰摂取は、栄養バランスを崩し、必要なビタミンやミネラルの摂取が不足する原因となります。特にマグネシウムやビタミンB群は、筋肉の緊張を緩和し、生理痛を軽減するために重要な栄養素です。これらが不足すると、生理痛が悪化しやすくなります。

白砂糖の摂取を控えるための方法は以下の通りです。

自然な甘味料を使う
はちみつやメープルシロップ、ステビアなどの自然な甘味料を使用することで、白砂糖の摂取を減らすことができます。

加工食品を避ける
白砂糖が多く含まれる加工食品やスナック菓子、炭酸飲料を控えることで、総摂取量を減らすことができます。

食事に注意する
バランスの取れた食事を心がけ、野菜や果物、全粒穀物などの栄養価の高い食品を摂るようにしましょう。

アルコールの飲み過ぎ

アルコールの飲み過ぎ

アルコールの過剰摂取も生理痛を重くする要因の一つです。アルコールは体に様々な影響を及ぼし、特に生理中はその影響が顕著に現れることがあります。

アルコールは肝臓で代謝されますが、肝臓はホルモンの調整にも関与しています。過剰なアルコール摂取により肝機能が低下すると、エストロゲンやプロゲステロンのバランスが崩れ、生理痛が悪化することがあります。

また、アルコールには利尿作用があり、体内の水分を排出しやすくします。これにより脱水状態になり、血液の循環が悪くなり、子宮の収縮が強くなって生理痛がひどくなることがあります。

さらに、アルコールは体内の炎症反応を増加させることがあります。これにより、プロスタグランジンの分泌が増え、子宮の収縮が強くなり、生理痛が悪化する可能性があります。

アルコールの摂取を控えるための方法は以下の通りです。

飲酒の頻度と量を減らす
生理前や生理中は特に、アルコールの摂取量を減らすことが重要です。飲む場合は、適度な量に留めるよう心がけましょう。

代替飲料を選ぶ
アルコールの代わりに、ノンアルコール飲料やハーブティーなどを選ぶことで、アルコール摂取を控えることができます。

水分補給を徹底する
アルコールを飲む場合でも、同時に十分な水分を摂取することで、脱水症状を防ぐことができます。

栄養バランスの取れた食事を心がける
アルコール摂取による栄養素の不足を補うため、バランスの取れた食事を摂ることが重要です。

生理痛を和らげる方法やおすすめの食べ物

生理痛を和らげる方法やおすすめの食べ物

生理痛を和らげるためには、日常の生活習慣や食事を見直すことが効果的です。
自然な方法や食べ物を取り入れることで、生理痛を軽減し、快適な生活を送る手助けができます。

しっかり温める

体を温めることは、生理痛を和らげるために非常に効果的です。体温が上がることで血行が促進され、筋肉の緊張が緩和されるため、痛みが軽減されます。温める方法としては、以下のようなものがあります。

ショウガ
ショウガは体を内側から温める効果があります。ショウガティーやショウガを使った料理を取り入れることで、冷えを改善し、生理痛を和らげることが期待できます。

ココア
ココアにはリラックス効果があり、体を温める作用もあります。生理中に温かいココアを飲むことで、体と心の緊張をほぐすことができます。

シナモン
シナモンも体を温めるスパイスとして知られています。シナモンティーやシナモンを使った料理を摂取することで、血行を促進し、生理痛を軽減する効果が期待できます。

湯船に浸かる
シャワーではなく、湯船にしっかり浸かることで体を芯から温めることができます。ぬるま湯にゆっくりと浸かることで、血行が良くなり、筋肉の緊張が緩和され、生理痛が軽減されます。

これらの方法を取り入れることで、体をしっかりと温め、生理痛を和らげることができます。

EPAを多く摂る

EPAを多く摂る

EPA(エイコサペンタエン酸)は、オメガ3脂肪酸の一種であり、抗炎症作用があることで知られています。
EPAを多く摂取することで、生理痛が緩和されやすくなります。

その理由は、EPAが体内でプロスタグランジンの生成を抑制するためです。プロスタグランジンは、子宮の収縮を引き起こすホルモンであり、生理痛の原因の一つです。
EPAを摂取することで、このプロスタグランジンの分泌を抑え、子宮の収縮を軽減し、痛みを和らげる効果が期待できます。

EPAを豊富に含む食べ物として、サバ、サーモン、イワシ、マグロなどの青魚があります。これらの魚を定期的に食事に取り入れることで、自然にEPAの摂取量を増やすことができます。
また、魚を焼いたり蒸したりするだけでなく、サラダやスープに加えるなど、様々な調理法を試してみると良いでしょう。

さらに、魚を頻繁に食べることが難しい場合は、魚油のサプリメントを利用するのも一つの方法です。
サプリメントであれば、手軽にEPAを摂取することができますが、摂取量には注意し、適切な量を守るようにしましょう。

鉄分をしっかり摂る

鉄分をしっかり摂る

鉄分をしっかり摂ることも、生理痛を緩和するために重要なポイントです。生理中の出血により、体内の鉄分が失われやすくなります。

鉄分が不足すると、体全体の酸素供給が不十分になり、疲労感やだるさが増し、生理痛が一層辛く感じられることがあります。十分な鉄分を摂取することで、体のエネルギーレベルを維持し、生理痛を軽減することが期待できます。

鉄分を豊富に含む食べ物としては、赤身の肉やレバー、ほうれん草、豆類などがあります。これらの食材をバランスよく摂取することが大切です。
例えば、赤身の肉やレバーはヘム鉄という形で鉄分を含んでおり、体に吸収されやすい特徴があります。ほうれん草や豆類も鉄分を豊富に含んでいますが、非ヘム鉄の形で含まれているため、ビタミンCと一緒に摂取することで吸収効率が向上します。

ほうれん草を使ったサラダにレモン汁をかけたり、豆類の煮物と一緒にオレンジをデザートとして食べるなどの工夫をすると良いでしょう。
また、鉄分の吸収を妨げるカフェインやタンニンを含む飲み物(コーヒーや紅茶など)は、鉄分を多く含む食事の直前直後には避けることが推奨されます。

鉄分をしっかりと摂取することで、生理中の体のエネルギーレベルを維持し、疲労感を軽減することができます。

姿勢に注意する

姿勢に注意する

姿勢に注意することも、生理痛を緩和するために重要な要素です。姿勢が悪いと、血流が悪くなり、骨盤が歪むことがあります。

これにより、子宮周辺の血行が悪化し、生理痛が強くなることがあるのです。正しい姿勢を保つことで、血流が改善され、骨盤の位置が正しくなるため、生理痛の緩和が期待できます。

悪い姿勢の具体例として、デスクワーク中に背中を丸めて座ったり、足を組んだりすることが挙げられます。
これらの姿勢は骨盤に負担をかけ、血流を阻害します。長時間同じ姿勢でいると筋肉が緊張しやすくなり、子宮周辺の血行不良を引き起こします。

椅子に座っている時は深く椅子に座り、足は組まないようにしましょう。
また、長時間同じ姿勢を保つことは避け、定期的に立ち上がって体を動かすことで、血流を促進します。軽いストレッチやウォーキングも効果的です。

これらの対策を実践することで、血流が改善され、骨盤の歪みが解消されるため、生理痛の軽減が期待できます。

ハーブやアロマを取り入れる

ハーブやアロマを取り入れる

ハーブやアロマを日常生活に取り入れることで、生理痛の緩和に効果的なリラクゼーション効果を得ることができます。

特にリラックス効果のあるアロマは、精神的なストレスを軽減し、体の緊張をほぐすのに役立ちます。精神的なリラックスは、筋肉の緊張を緩め、血流を改善するため、生理痛の軽減に繋がります。

ラベンダーやカモミールといったハーブは、そのリラックス効果でよく知られています。
ラベンダーのアロマオイルは、ストレスを軽減し、安眠を促す効果があります。これにより、体と心の緊張がほぐれ、生理痛が和らぐことが期待できます。

また、カモミールは鎮静作用があり、リラックスした状態を作り出すのに役立ちます。カモミールティーを飲むことで、内側からリラックス効果を得ることができます。

ペパーミントオイルも、生理痛の緩和に効果的です。ペパーミントには、筋肉をリラックスさせる作用があり、特に腹部に塗布することで、直接的に痛みを和らげる効果があります。
ペパーミントティーを飲むことでも、内側からリフレッシュ効果を得ることができ、消化器系の不快感も軽減します。

アロマディフューザーを使用して、これらのアロマオイルを部屋中に広げることも効果的です。寝室やリビングルームなど、リラックスしたい場所でアロマを活用することで、心地よい香りがストレスを和らげ、リラックスした状態を維持するのに役立ちます。

また、アロマバスもおすすめです。温かいお風呂にアロマオイルを数滴垂らし、ゆっくりと浸かることで、体全体が温まり、血流が良くなります。これにより、筋肉の緊張がほぐれ、生理痛の緩和が期待できます。

このように、ハーブやアロマを上手に取り入れることで、心身のリラックスを促進し、生理痛を和らげることができます。

生理痛に効くツボを押す

生理痛を和らげる方法の一つとして、ツボ押しが効果的です。ツボ押しは、体の特定のポイントを刺激することで、血行を促進し、痛みを軽減する効果があります。

ここでは、生理痛に特に効果があるとされる2つのツボを紹介します。

三陰交(さんいんこう)

三陰交(さんいんこう)

三陰交は、足首の内側に位置するツボで、生理痛や婦人科系の不調に効果があるとされています。
場所は、内くるぶしの最も高いところから指4本分上の位置にあります。

このツボを親指で押しながら、円を描くようにマッサージすると効果的です。三陰交は、子宮や卵巣の機能を調整し、血行を良くする作用があります。

また、ホルモンバランスを整える効果も期待できるため、生理痛だけでなく、月経不順や更年期障害にも役立ちます。毎日数分間、優しくマッサージすることで、継続的な効果を感じられるでしょう。

合谷(ごうこく)

合谷(ごうこく)

合谷は、手の甲にあるツボで、親指と人差し指の骨が交わる部分に位置します。
合谷は「万能のツボ」とも呼ばれ、頭痛や肩こり、ストレスの緩和にも効果がありますが、生理痛にも有効です。

このツボを反対側の親指で押し込みながら、軽く揉むようにマッサージすると、痛みが緩和されることが多いです。
合谷は、自律神経を整える作用があり、体全体のリラックスを促進します。

また、痛みを和らげるだけでなく、精神的なストレスも軽減するため、生理中のイライラや不安感にも効果があります。

生理痛を緩和してより快適な生理期間を

生理痛を緩和してより快適な生理期間を

生理痛は多くの女性が経験する辛い症状ですが、適切な対策を講じることで緩和することができます。
体を温めることやEPAや鉄分をしっかり摂ること、正しい姿勢を保つこと、そしてハーブやアロマを取り入れることで、生理痛の緩和が期待できます。
また、三陰交や合谷といったツボを押すことで、血行が良くなり、痛みが和らぎます。

これらの方法を組み合わせて実践することで、生理痛を軽減し、より快適な生理期間を過ごすことができるでしょう。

日常生活に無理なく取り入れられる方法ばかりなので、自分に合った対策を見つけて実践してみてください。

記事の監修

株式会社KINS代表、菌ケア専門家
下川 穣

岡山大学歯学部を卒業後、都内医療法人の理事長(任期4年3ヶ月)を務める。クリニック経営を任されながらも、2,500名以上の慢性疾患に対する根本治療を目指した生活習慣改善指導などを行う。
医療法人時代の日本最先端の研究者チームとのマイクロバイオーム研究や、菌を取り入れることによって体質改善した原体験をきっかけに菌による根本治療の可能性を感じ、2018年12月に株式会社KINSを創立。2023年8月にシンガポールにて尋常性ざ瘡(ニキビ)に特化したクリニックを開院。

INSTAGRAM : @yutaka411985 ,  @yourkins_official
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