ニキビに効く食べ物を徹底研究!ニキビの種類別にもご紹介
この記事では、専門家の知見を元に、ニキビ予防に効果的な食べ物に焦点を当ててご紹介します。
ニキビ予防に効果的な栄養素
まずはニキビの予防に効果のある、栄養素からご紹介します。
タンパク質
たんぱく質には、下記のような効果があります。
細胞の修復
たんぱく質は体内の細胞や組織を修復し、再生させる役割があります。これにより、皮膚の細胞が健康的に保たれ、ニキビの治癒が促進されます。
免疫機能をアップ
たんぱく質は免疫機能をサポートし、身体を病気や感染症から守ります。ニキビは一部が炎症性の反応に関連しているため、強化された免疫機能は皮膚の健康を維持しやすくします。
皮脂分泌を調整
たんぱく質を摂取することで、血糖値が安定しやすくなります。安定した血糖値は、皮脂分泌を適切に調整する助けになります。過剰な皮脂分泌は、毛穴を詰まらせ、ニキビの原因となります。
炎症を抑える
一部のたんぱく質には抗酸化作用があり、細胞を酸化ストレスから保護します。酸化ストレスは炎症を引き起こす可能性があり、それがニキビの悪化につながることがあります。
オメガ3脂肪酸
オメガ3脂肪酸には下記のような効果があります。
抗炎症作用
オメガ-3脂肪酸は炎症を抑制する作用があります。ニキビは、炎症が関与することがあり、オメガ-3脂肪酸の摂取によって炎症反応が和らぎ、赤みや腫れが軽減される可能性があります。
皮脂の調整
オメガ-3脂肪酸は皮脂の適切なバランスを維持するのに役立ちます。適切なバランスの皮脂分泌は、毛穴の詰まりを減少させ、それによってニキビの発生を抑制する助けとなります。
皮脂の調整
細胞膜の健康維持: オメガ-3脂肪酸は細胞膜の構成成分として重要です。健康な細胞膜は、細胞が適切に機能し、外部からの刺激に対して適切に反応するのに役立ちます。これにより、皮膚の状態が改善され、ニキビが減少する可能性があります。
抗酸化作用
オメガ-3脂肪酸には抗酸化作用があり、細胞を酸化ストレスから保護します。これにより、炎症や損傷が軽減され、ニキビの改善が期待されます。
ビタミンB群
ビタミンB群には下記のような効果があります。
皮膚の健康維持
ビタミンB群には、特にビタミンB2(リボフラビン)、ビタミンB3(ナイアシン)、ビタミンB5(パントテン酸)、ビタミンB6(ピリドキシン)、ビタミンB7(ビオチン)、ビタミンB9(葉酸)、ビタミンB12(コバラミン)などが含まれています。これらのビタミンは、皮膚の健康を維持し、修復するのに重要です。
過剰な皮脂分泌を抑制
ビタミンB群は、脂質代謝に関与しています。適切な脂質代謝は、過剰な皮脂分泌を防ぎ、それによって毛穴の詰まりや炎症を減少させ、ニキビの発生を抑制する効果があります。
抗酸化作用
ビタミンB群には抗酸化作用があり、細胞を酸化ストレスから保護します。酸化ストレスが蓄積すると、炎症が引き起こされ、それがニキビの原因となります。
ホルモンバランスの調整
ビタミンB6(ピリドキシン)は、特にホルモンバランスを調整するのに役立ちます。ホルモンのバランスが崩れると、皮脂分泌が増加しやすくなり、それがニキビの原因となります。
ビタミンC
ビタミンCには下記のような効果があります。
抗酸化作用
ビタミンCは強力な抗酸化物質であり、体内の酸化ストレスから細胞を保護します。酸化ストレスは、炎症や毛穴の詰まりを引き起こし、これがニキビの原因となります。ビタミンCによって抗酸化作用が高まることで、炎症を軽減し、ニキビの改善が期待されます。
コラーゲンを増やす
ビタミンCはコラーゲンの生成をサポートします。コラーゲンは皮膚の弾力性や構造を保つために重要であり、適切な量のコラーゲンが存在することで、傷つきにくく、健康な皮膚が維持されます。これがニキビ跡や傷の早期治癒に寄与します。
免疫機能をアップ
免疫機能の向上: ビタミンCは免疫機能を向上させる働きがあります。免疫機能が強化されることで、炎症や感染を素早く鎮め、ニキビの進行を抑制できます。
ニキビ跡を軽減
ビタミンCはメラニンの生成を制御し、シミやニキビ跡の軽減に寄与します。過剰なメラニン生成は、シミや色素沈着を引き起こす可能性があります。
食物繊維
食物繊維には下記のような効果があります。
腸内環境の改善
食物繊維は腸内環境を改善し、便通を促進します。良好な腸内環境は代謝をサポートし、老廃物や毒素の排出を助けます。これによって、体内の不要物質が蓄積しにくくなり、皮膚の状態が改善されます。
血糖値を安定させる
食物繊維は糖の吸収を緩やかにし、血糖値の急激な上昇を防ぎます。血糖値の急激な変動は、皮脂分泌を刺激しやすくなり、それがニキビの原因となります。安定した血糖値は、皮膚の健康を維持するのに役立ちます。
炎症を抑制
食物繊維は炎症を軽減する働きがあります。慢性的な炎症はニキビの悪化を引き起こす可能性がありますが、食物繊維を摂取することで炎症反応が抑制され、ニキビの改善が期待できます。
鉄分
鉄分には下記のような効果があります。
酸素の運搬を助ける
鉄分は赤血球の主成分であるヘモグロビンの生成に必要です。これにより、体中の細胞に酸素を供給し、肌細胞の新陳代謝を促進します。
免疫力の向上
鉄分は免疫システムの機能をサポートします。免疫力が高まることで、ニキビの原因となる細菌の増殖を抑制し、肌の健康を保ちます。
コラーゲン生成の促進
鉄分はコラーゲンの生成に関与しており、肌の弾力性や健康を維持します。これにより、ニキビ跡の改善や予防にも寄与します。
ホルモンバランスの調整
鉄分はホルモンの生成と調整に必要であり、ホルモンバランスの乱れによるニキビ発生を抑えるのに役立ちます。
ストレス軽減
鉄分はストレスホルモンの生成をサポートし、ストレスの影響を軽減します。ストレスはニキビの原因の一つであり、鉄分の適切な摂取はストレス軽減に役立ちます。
ニキビに効くおすすめの食べ物
実際の食事に取り入れたい、ニキビに効くおすすめの食べ物をご紹介します。
ターンオーバーを整えて毛穴詰まりを予防する高タンパク質食品
・魚やエビ・イカなどの魚介類
・豆腐・納豆などの大豆製品
・卵
・チーズなどの乳製品
タンパク質は皮膚の細胞の元となる栄養なので、不足すると新しい細胞がうまく作れず、ターンオーバーの乱れの原因になります。ターンオーバーが乱れることで、古い角質が毛穴をふさいでしまい、ニキビの原因となります。
ニキビを改善するには、まずはお肌の細胞をキレイなものに整えて、ニキビの出来にくいお肌にしていくことが大切です。
また、タンパク質には免疫機能を向上させて炎症を緩和する効果もあります。赤ニキビや黄ニキビなど炎症をともなうニキビができやすい方に効果があります。
おすすめの食べ方は、これらの食材をバランスよく摂り入れること。鶏肉や魚は蒸したり焼いたりすると栄養素が保たれます。大豆製品は豆腐や納豆などでバラエティを加えましょう。食べる際は、加工食品を避け、できるだけ新鮮な食品を選びましょう。
炎症を抑えてニキビを抑えるオメガ3脂肪酸が豊富な食品
・くるみやチアシード
・えごま油や亜麻仁油
オメガ3脂肪酸は、炎症を抑制して、皮膚を健やかに保つ効果があります。特に、炎症を促進してしまうオメガ6脂肪酸と呼ばれる脂肪分は、日常にあふれていて、ジャンクフードやスナック菓子、チョコやアイスなどだけでなく、パンやコンビニ弁当などに多く含まれています。
このオメガ6脂肪酸を多く摂取してしまうと、炎症を伴うニキビができやすくなりますが、逆にオメガ3脂肪酸を多く摂ると、炎症が治まりニキビが改善されることが分かっています。(※1)
おすすめの食べ方は、サーモンは焼いたり蒸したりして調理し、くるみやチアシードはヨーグルトやサラダに加えること。食材の選び方では、新鮮なサーモンや生のくるみ、品質の高いチアシードを選びましょう。食べる際には、加工食品や揚げ物を避け、栄養素を損なわないように心がけることが大切です。
▼オメガ3脂肪酸についてはこちら
ストレスニキビに効果があるビタミンB群やビタミンCが豊富な食品
・玄米
・卵
・ブロッコリーやパプリカなどの緑黄色野菜
ビタミンB群やビタミンCが豊富な食品は、ストレスからくるニキビの改善に役立ちます。
ストレスがかかると、体内ではそれに対抗するため、たくさんのビタミンが消耗されます。そうすると、お肌に必要なビタミンが不足します。
ビタミンはコラーゲンの生成や皮脂分泌の抑制、炎症を抑える効果があるため、不足することで、お肌の潤いが不足したり、皮脂が過剰に分泌されたり、炎症が起きやすくなり、ニキビができやすいお肌ができてしまいます。
ストレスがある方は特に、ビタミンを意識して摂るのがおすすめです。
おすすめの食べ方は、レバーや豚肉を炒めたり、主食を玄米にしたり、ブロッコリーは軽く茹でるか蒸して摂ること。ビタミンCは熱に弱いので、野菜はできるだけ蒸したり生で食べるのがおすすめです。
顎や口まわりのニキビに効果がある鉄分が豊富な食品
・小松菜やホウレンソウ
・鶏や豚のレバー
・カツオやマグロなどの赤身
鉄分が不足すると、血流が悪くなり、栄養がお肌に運ばれにくくなります。栄養が運ばれないと、お肌のターンオーバーが乱れたり、皮脂が過剰に分泌されて、ニキビの原因を作ってしまいます。特に、鉄分が不足すると顎や口まわりにニキビができやすくなると言われています。
女性は毎月の月経で鉄分が不足しやすくなっています。鉄分が不足すると、コラーゲンが生成しづらくなったり、お肌のくすみの原因になったり、ニキビ跡が治りにくくなることにもつながります。美肌全体に影響があるので、しっかりと食事で補うことが大切です。
鉄分はビタミンCと一緒に摂ることで吸収がよくなるので、生の野菜を一緒に摂るのがおすすめです。
ニキビに効くおすすめの飲み物
食べ物だけでなく、おすすめの飲み物もご紹介します。飲み物であれば、毎日の習慣に取り入れやすいので、気軽に始めてみましょう。
ストレスに効くレモン水
レモン水はニキビの改善に効果的です。レモンにはビタミンCが豊富に含まれており、抗酸化作用によって酸化ストレスから皮膚を保護します。
また、レモンの酸味が消化を促進し、排便をスムーズにする助けになり、腸内環境の改善が期待できます。良好な腸内環境を作ることは、ニキビの予防や改善に効果があります。
また、体内のアルカリ性を促進し、酸性の体質を中和することで炎症を和らげる可能性があります。飲む際のコツは、過剰な摂取を避け、お水や温かいお茶と交互に摂ること。また、歯のエナメル質に影響を与える可能性があるため、たくさん飲むときはストローを使って飲むか、飲んだとはすぐに口をすすぎましょう。
酸化や炎症に効く緑茶
緑茶はニキビの改善に効果があります。緑茶にはポリフェノールやカテキンといった抗酸化物質が豊富に含まれており、これらの成分は酸化ストレスから皮膚を守り、炎症を軽減する効果があります。カテキンは抗菌作用も持っており、ニキビを引き起こすアクネ菌の繁殖を抑制する可能性があります。また、緑茶には抗炎症作用があるため、既存のニキビの症状を和らげる効果も期待されます。
飲む際のコツは、できるだけ添加物の少ない新鮮な緑茶を選び、1日に数回、継続的に摂取すること。カフェインを含んでいるので、夜遅い時間は控えるようにしましょう。緑茶は冷たくても温かくても効果がありますが、温かい緑茶はリラックス効果もあります。仕事や育児で疲れ、ほっと一息つきたい時に温かい緑茶はいかがでしょうか。
炎症ニキビに効くハーブティー
ハーブティーを飲むことは、ニキビを改善するのに役立ちます。多くのハーブには抗酸化作用や抗炎症作用があり、これらの特性は皮膚の健康を促進し、ニキビの症状を軽減してくれます。
例えば、カモミールやラベンダーは抗炎症効果があり、肌の鎮静や赤みの軽減に役立ちます。ペパーミントは消化を助け、腸内環境の改善に寄与することで、ニキビの予防に一役買う可能性があります。
ハーブティーはカフェインが少なく、穏やかな作用があるため、リラックス効果も期待できます。砂糖を控えめにするか、できるだけ無添加で摂取することが良いです。
ただし、ハーブによってはアレルギーや特定の体調に影響を与える可能性があるため、摂取前に注意深く確認することが大切です。お気に入りのハーブティーを見つけて、日々のリラックスタイムに取り入れてみましょう。
ニキビを悪化させる食べ物
反対に、ニキビを悪化させる食べ物もご紹介します。たまにであれば問題ありませんが、習慣になっているとニキビが治らない、という状態になりやすいです。
どんなにニキビにいい食べ物を食べていても、悪化させる食べ物も同時に食べていては、なかなかニキビが治りません。一度確認して、食生活を振り返ってみましょう。
揚げ物やジャンクフード
・フライドポテト
・ポテトチップス
・カップラーメン
・コンビニのホットスナック
揚げ物やジャンクフードがニキビを悪化させる理由は主に二つあります。まず、これらの食品は高脂肪で、特に飽和脂肪酸やトランス脂肪酸を多く含んでいます。脂質は皮脂腺の活性化を促進し、過剰な皮脂分泌を引き起こす可能性があります。過剰な皮脂は毛穴を詰まらせ、ニキビの原因となります。
次に、揚げ物やジャンクフードは高い糖分や精製炭水化物を含んでいます。これらの食品は急激な血糖値の上昇を引き起こし、それに伴ってインスリンの分泌が増加します。この状態が続くと、皮脂腺が刺激されて過剰な皮脂を分泌しやすくなり、また炎症反応が促進され、ニキビの悪化を招くことが考えられます。
砂糖たっぷりのお菓子や清涼飲料水
・クッキー
・アイスクリーム
・ジュース
・甘いコーヒー
砂糖たっぷりのお菓子や清涼飲料水がニキビを悪化させる理由は、主に血糖値の急激な上昇と炎症の促進に関連しています。これらの食品に含まれる高濃度の砂糖は、急速に血糖値を上昇させます。急激な血糖値の変動は、体内のインスリン分泌を刺激し、皮脂腺の活性化を促進します。これにより、過剰な皮脂分泌が引き起こされ、毛穴が詰まりやすくなります。
さらに、砂糖の過剰な摂取は体内の炎症を増加させる可能性があります。炎症が慢性的に続くと、ニキビの発生や悪化に関与することが考えられます。また、砂糖はコラーゲンと結びついて肌の弾力性を損なうこともあり、これが肌トラブルの一因となります。
添加物たっぷりの食事
・レトルト食品
・コンビニ弁当
・ファストフード
添加物たっぷりの食事がニキビを悪化させる理由は、主に添加物が引き起こす身体への影響にあります。人工の着色料や保存料、香料、甘味料などの添加物は、消化器官に対して負担をかけ、体内の炎症反応を刺激する可能性があります。これにより、炎症が慢性的になり、ニキビの発生や悪化に寄与します。
一部の添加物はホルモンバランスにも影響を与えることがあります。特に一部の保存料や合成甘味料は内分泌系に干渉し、ホルモンの乱れを引き起こす可能性があります。ホルモンバランスの乱れは皮脂分泌の過剰を招き、これが毛穴の詰まりやニキビの発生につながります。
ニキビ・肌荒れを悪化させる添加物リスト
一般的にニキビや肌荒れを悪化させる可能性のある食品添加物のリストをご紹介します。
人工甘味料
アスパルテームやスクラロースなどは、一部の人にとって肌荒れの原因となることがあります。
トランス脂肪酸
加工食品や一部のマーガリンに含まれ、炎症を引き起こす可能性があります。
食品着色料
タール色素やアゾ色素は、皮膚アレルギーや敏感肌を引き起こすことがあります。
保存料
BHA(ブチルヒドロキシアニソール)、BHT(ブチルヒドロキシトルエン)などは、一部の人にとって刺激となることがあります。
これらの食品添加物を含む食品を控え、できるだけ天然の食材や栄養価の高い食品を選ぶことが、ニキビの予防に役立ちます。体質や反応に注意を払いながら、バランスの取れた食生活を心がけましょう。
ニキビのタイプ別!おすすめの食べ物
ニキビのタイプによって、身体に必要な栄養は少しずつ変わってきます。
白ニキビにおすすめの食べ物
白ニキビは、毛穴にたまった皮脂や角質が酸化して黒く見えない状態のもので、その原因は多岐にわたります。
まず、過剰な皮脂分泌が挙げられます。これはホルモンの影響を受けたり、ストレスや遺伝的な要因によって促進されることがあります。また、皮膚の角質化や毛穴の詰まり、細菌の増殖も白ニキビの発生を促してしまいます。
予防するためには、抗酸化作用がある食品や炎症を抑制する成分を含むものがおすすめです。
大豆製品、全粒穀物、野菜など、食物繊維を多く含む食べ物は、毒素を排出して炎症が起きにくい身体づくりに役立ちます。
十分な水分補給は皮脂のバランスを保ち、角質を柔らかくし、毛穴の詰まりを予防します。
赤ニキビにおすすめの食べ物
赤ニキビができる原因は色々ありますが、主な要因には過剰な皮脂分泌、毛穴の詰まり、炎症が挙げられます。ホルモンの変動、ストレス、遺伝的な要因も影響を与える可能性があります。予防には、バランスの取れた食事が重要です。
牛肉、大豆、ナッツ類、海鮮類など亜鉛を多く含む食べ物は、皮膚を健康に保ち、ニキビをできにくくしてくれます。
サーモン、マグロ、アボカド、チアシードなどのオメガ-3脂肪酸は抗炎症作用があり、赤ニキビの改善に役立ちます。
黄ニキビにおすすめの食べ物
黄ニキビができる主な原因には、毛穴に蓄積された皮脂や角質、細菌の感染が挙げられます。これらの要因が組み合わさり、毛穴内で炎症を引き起こし、黄色く見えるニキビが形成されます。予防には、食事においても特定の栄養素を摂取することが効果的です。
亜鉛を含む食品: 亜鉛は皮脂の過剰分泌を抑制し、炎症を和らげる助けになります。牛肉、大豆、ナッツ類、海鮮類などが亜鉛を多く含みます。
アーモンド、ひまわりの種、ほうれん草などに多く含まれるビタミンEは、皮膚を健康に保ち、ニキビの出来にくい肌作りに役立ちます。
ヨーグルト、キムチ、酢漬けなどは腸内環境を整え、毒素をしっかり排出することで、肌荒れを予防します。
背中ニキビにおすすめの食べ物
背中は皮脂腺が活発であり、ニキビができやすい部分です。皮脂分泌を抑え、炎症を軽減するためには、ビタミンBやオメガ3脂肪酸が効果的です。
ビタミンB群は、皮脂分泌を調整する役割を果たします。特にビタミンB2(リボフラビン)とビタミンB6(ピリドキシン)は、皮脂の過剰分泌を抑えるのに役立ちます。
オメガ3脂肪酸は、炎症を抑える働きがあり、ニキビの赤みや腫れを軽減するのに役立ちます。
魚、鶏肉、バナナ、全粒穀物はビタミンB6を効果的に摂取でき、過剰分泌される皮脂を抑制します。
オメガ3脂肪酸は、鮭、サバ、イワシ、アマニ油、チアシード、クルミに含まれていて、炎症ニキビを和らげたり予防する効果があります。
ニキビになる前に…毛穴詰まり、皮脂過剰に効く食べ物
ニキビを予防すると同時に、ニキビになる前の、毛穴詰まりを予防したり、皮脂過剰な状態を改善することも、美肌を手に入れるために効果的です。
亜鉛が毛穴詰まり、皮脂過剰の予防に効く理由
亜鉛は毛穴詰まりや皮脂過剰を予防する効果があります。まず、亜鉛は皮脂腺の正常な機能を維持し、皮脂の分泌をバランス良く調整します。これにより、過剰な皮脂分泌が抑制され、毛穴が詰まりにくくなります。同時に、亜鉛は強力な抗酸化作用を持っており、酸化ストレスから肌を保護することで、毛穴周辺の組織へのダメージを軽減します。
また、亜鉛は炎症を抑制する働きがあります。免疫系のサポートを通じて、肌の炎症反応が和らぎ、これが毛穴の健康に寄与します。さらに、亜鉛は角質の正常な形成に関与し、正常な角質層が形成されることで、過度な角質が蓄積されず、毛穴の詰まりを予防します。
亜鉛を多く含む食べ物
牛肉
牛肉は亜鉛の豊富な源の一つです。特に赤身の部位に多く含まれています。
鶏肉
鶏肉も良質なタンパク質源とともに亜鉛を提供します。特に鶏のもも肉や胸肉に多く含まれています。
豆類
大豆、ひよこ豆、黒豆などの豆類は亜鉛を含む健康的な食品です。
ナッツ
特に松の実やアーモンドには亜鉛が多く含まれています。料理に加えたり、おやつとして素焼きのナッツもおすすめです。
種子
カボチャの種やヘンプシードなど、種子も亜鉛を多く含んでいます。サラダやヨーグルトにトッピングとして利用できます。
海産物
特にオイスターやエビには亜鉛が豊富に含まれています。
ビタミンAが毛穴詰まり、皮脂過剰の予防に効く理由
ビタミンAを多く含む食品が毛穴詰まりや皮脂過剰を予防するのに効果がある主な理由は、ビタミンAが肌の健康維持において重要な役割を担っていることにあります。
まず、ビタミンAは皮脂の分泌をコントロールするのに役立ちます。適切なビタミンAの摂取によって、皮脂腺の活動が調整され、過剰な皮脂分泌が抑制されます。これにより、毛穴が詰まりにくくなります。
また、ビタミンAは強力な抗酸化物質であり、酸化ストレスから肌を保護します。酸化ストレスが軽減されることで、毛穴周辺の組織がダメージを受けにくくなり、健康的な状態が維持されます。
さらに、ビタミンAは角質層の正常な形成をサポートします。正確な角質形成により、過度な角質の蓄積や毛穴の詰まりが防がれます。
ビタミンAはまた、炎症を抑制する働きがあります。肌の炎症が和らぐことで、毛穴周辺の組織が正常な状態を保ちやすくなります。
これらのメカニズムが組み合わさり、ビタミンAを多く含む食品を摂取することで、肌のバランスが整い、毛穴詰まりや皮脂過剰を予防する効果が期待されます。
ビタミンAを多く含む食べ物
レバー
特に動物の肝臓には、ビタミンA(レチノール)が豊富に含まれています。
にんじん
カロテノイドの一種であるβ-カロテンが含まれており、体内でビタミンAに変換されます。にんじんは生で食べたり、調理して摂取することができます。
ほうれん草
ほうれん草にもβ-カロテンが豊富に含まれています。他の緑黄色野菜もビタミンAを提供します。
かぼちゃ
かぼちゃもβ-カロテンが豊富な食品であり、ビタミンAの重要な源です。
卵黄
卵黄にはレチノール形式のビタミンAが含まれています。ただし、食べ過ぎはコレステロールの過剰摂取につながるため、少し注意が必要です。
ビタミンEが毛穴詰まり、皮脂過剰の予防に効く理由
ビタミンEは、毛穴詰まりや皮脂過剰を予防するのに有益な栄養素であり、その効果の理由は複数の側面から来ています。
まず第一に、ビタミンEは強力な抗酸化作用を持っています。抗酸化作用によって、ビタミンEは細胞を酸化ストレスから守ります。酸化ストレスが軽減されることで、毛穴周辺の組織がダメージを受けにくくなり、適切な状態を維持できます。
また、ビタミンEは皮脂の酸化を防ぐことで皮膚の健康を促進します。酸化した皮脂は炎症を引き起こし、毛穴を詰まらせる可能性があります。ビタミンEがこの酸化を抑制することで、毛穴周辺の炎症が軽減され、詰まりにくい状態が維持されます。
さらに、ビタミンEは皮膚の保護バリアを強化します。これによって、外部からの刺激や汚れが毛穴に入り込みにくくなり、詰まりのリスクが低減します。
ビタミンEを多く含む食べ物
アーモンド
アーモンドはビタミンEの豊富な源であり、手軽に摂取できるのもおすすめのポイントです。
ほうれん草
ほうれん草にもビタミンEが含まれており、サラダやスムージーに加えることで摂取できます。
アボカド
アボカドにもビタミンEが豊富に含まれています。サラダやサンドイッチの具材として利用することができます。
オリーブオイル
オリーブオイルもビタミンEが含まれており、料理の調理油として利用することで摂取できます。いつもの調理油をオリーブオイルに変えたり、ドレッシングにするのがおすすめです。
プロバイオティクスが毛穴詰まり、皮脂過剰の予防に効く理由
プロバイオティクスは、毛穴詰まりや皮脂過剰を予防するのに効果があるとされる理由は、主に腸内環境の改善や免疫機能の強化してくれることが理由になっています。
健康な腸内環境は、食物の消化・吸収を効率的に行い、身体の老廃物や有害な物質を排出する役割があります。このプロセスがスムーズに進むことで、体内の毒素や不要な成分が適切に処理され、皮膚における余分な負担が軽減されるため、毛穴詰まりや皮脂の過剰な分泌を防ぎます。
また、プロバイオティクスは免疫機能をサポートします。腸内の免疫系が活性化することで、全身の免疫機能が向上し、炎症や感染症に対する防御力が高まります。皮膚も免疫系の一部であり、免疫機能が皮膚の健康を保つ助けとなります。
さらに、腸と皮膚は相互に影響しあうことが知られています。腸内の状態が良好であることが、肌の状態にも良い影響を与えると考えられています。プロバイオティクスを摂取することで、腸内環境の改善が促進され、これが皮膚を健康に保ちます。
プロバイオティクスを多く含む食べ物
ヨーグルト: ヨーグルトは発酵させた乳製品であり、腸内の善玉菌を増やす効果があります。生のフルーツやハチミツと一緒に食べると美味しいです。
キムチ
キムチは乳酸菌を豊富に含んでいます。そのまま食べることができるので、手軽なおかずとして毎日取り入れやすいです。
納豆
納豆はビフィズス菌を含み、腸内環境を整えます。
味噌
味噌は大豆を発酵させたもので、プロバイオティクスを多く含んでいます。味噌汁にしたり、和え物、炒め物に使えます。
食事を見直してニキビを治そう!
健康な食生活は美しい肌への鍵。ニキビ予防において、食べ物からしっかり見直すことはとても重要です。高タンパク質な鶏肉や魚、ビタミンC豊富な柑橘類、抗酸化作用があるビタミンEを多く含むアーモンドやほうれん草、これらを摂取することで、毛穴の詰まりや皮脂の過剰分泌に立ち向かうことができます。
また、腸内環境を整えるプロバイオティクス入りのヨーグルトやキムチ、ビタミンAを含むレバーやにんじんも積極的に取り入れましょう。これらの食品は肌の健康をサポートし、美しい輝く肌への近道です。
ただし、1つの食品だけでなくバランスよく摂取することが重要です。
ニキビに悩んでいる方は、ぜひ食事を見直してみて、ニキビを治していきましょう。
記事の監修
岡山大学歯学部を卒業後、都内医療法人の理事長(任期4年3ヶ月)を務める。クリニック経営を任されながらも、2,500名以上の慢性疾患に対する根本治療を目指した生活習慣改善指導などを行う。
医療法人時代の日本最先端の研究者チームとのマイクロバイオーム研究や、菌を取り入れることによって体質改善した原体験をきっかけに菌による根本治療の可能性を感じ、2018年12月に株式会社KINSを創立。2023年8月にシンガポールにて尋常性ざ瘡(ニキビ)に特化したクリニックを開院。
INSTAGRAM : @yutaka411985 , @yourkins_official
X : @yutaka_shimo