掲載日 | 2023.09.06
更新日 | 2023.09.06

日々の食事があなたを「美肌」へと導く

掲載日 | 2023.09.06
更新日 | 2023.09.06

 

あなたはスキンケアと聞くと何を思い浮かべますか?

多くの人は、洗顔や化粧水など「外側からのケア」を思い浮かべるのではないかなと思います。

  

もちろん外側からのケアをすることも大切なのですが、肌は私たちが日々食べたものでできているため、内側からのケアもしっかりと行う必要があります。

 

今回は体内の調子を整えて美肌に導くための方法についてご紹介。健康的なお肌を作るおすすめのレシピも要チェックです。

 

 

 

 

お肌は腸の状態を写しだす「鏡」

お肌の状態というのは、実は腸の状態に大きく左右されています。

腸にはたくさんの細菌が存在しており、その数は数100種類、数にすると実に1000兆個ほど。

 

 たくさんの細菌を持つ腸は、体内の免疫作用も担っています。体内の免疫細胞の7割が腸に集中しているので、腸内の状態はそのまま、体の調子につながるのです。

 

腸内細菌は「善玉菌」「悪玉菌」「日和見菌」と、大きく3つのグループに分けられます。

 

善玉菌は消化吸収を助けることで腸内の状態を良好に導き、病気への抵抗力を高めることが可能。対する悪玉菌は有害な物質を生成して腸内の状態を悪化させてしまう厄介なものです。日和見菌というのは、どちらにも属してはいませんが、優勢な方の味方につく細菌のこと。そのため、善玉菌を優勢に保っておく必要があるのです。

 

ただ、食生活が乱れると一気に悪玉菌が増殖します。悪玉菌は腸のぜん動運動を抑制してしまうので、便通が悪くなり、体に有害な物質がたまってしまうことも。

 

そうなると悪い物質が体内にたまり、行き場を失って血中に流れ出して全身に巡ってしまうのです。全身に運ばれた有害物質は最終的に、毛穴から外に排出されます。腸内環境が悪くなることで体臭がきつくなってしまうのも、このためです。

 

また、皮膚から腐敗物が排出される際に肌が炎症を起こし、肌トラブルを引き起こします。するとターンオーバーも乱れてしまうので肌トラブルはどんどん深刻化してしまうなんてことにもなってしまいます。

 

加えて、食生活の乱れだけではなく、体の冷えやストレスなども有害物質を生み出す原因になるので注意が必要です。体内の悪玉菌を減らすためには適度に息抜きをして体を温め、リラックスさせることが大切なのです。

 

 

腸内細菌の乱れが肌荒れを引き起こす

腸内の環境を改善させるためには、腸内細菌のバランスを保つことが大切。

偏った食生活が腸内環境を悪化させてしまうことを紹介しましたが、特に気をつけなければならないのが高脂肪食です。

 

例えばジャンクフードなどの揚げ物には、たっぷりと脂質が含まれています。しかも酸化した脂質なので体へのダメージも倍増。

 

高脂肪食群の食品を摂取すると、コレステロール値の上昇に関わる腸内細菌が増殖します。また、食用油などに含まれる長鎖脂肪酸と呼ばれる成分の代謝にも変化をもたらし、体内で炎症を起こしやすくなるという問題も。

 

揚げ物などはボリュームもあって満足度も高いのですが、体内に悪玉菌を増やす原因になるので、できる限り控えましょう。

 

高脂肪食品を大量に摂取すると、腸内環境が悪くなって便を排出するための腸のぜん動運動が鈍化。その結果便秘を招き、腸の中に有害物質であるアンモニアや硫化水素、フェノールなどが蓄積します。

 

これが体内を巡って肌から排出される際にダメージとなり、ニキビや吹き出物を引き起こしてしまうのです。

 

高脂肪食群の食品に対し、低脂肪食群の食品を摂取すると、コレステロールの低下に関わる腸内細菌が増えます。腸内環境のバランスを整えるためにも、脂質の少ない食品を摂取することが大切です。

 

  

 

美肌を作り出してくれる成分について

美肌づくりのためには、効果的な成分を摂取することも大切です。内側から美肌を作るためにおすすめの成分は「ヒアルロン酸」と「イソフラボン」があります。以下に特徴を記しているので、チェックしてみてください。

 

ヒアルロン酸:お肌の水分量、シワなどを改善

ヒアルロン酸は1gで6リットルもの水分を抱え込むことができる、高保水成分のこと。そのため多くの化粧品に配合されており、美容家からの注目も高い成分なのです。

 

肌の上で水分を結合し、肌に水分を止めることができます。また、肌の表皮の奥にある真皮にあるコラーゲンの隙間を埋めるように広がり、肌のハリや弾力を維持することも。

 

ヒアルロン酸は、食品にも豊富に含まれています。例えばうなぎやふかひれ、魚の目の部分などの魚介類。そして鶏手羽やトサカ部分、鶏皮などに含まれています。すっぽんやクジラの軟骨など少し変わった食品のほか、オクラや山芋、海藻などぬめりのある食品にも豊富です。

 

イソフラボン:エクオール産生菌によりエクオールに

イソフラボンは、女性ホルモン「エストロゲン」にその構造や作用が似ていることで注目されています。

 

腸内に「エクオール産生菌」という細菌があると、大豆イソフラボンから「エストロゲン」に似た働きをする「エクオール」を作り出すことができるのです。

 

エクオールは肌の弾力を保つためのコラーゲンやヒアルロン酸の産出を促します。また、有害なストレスホルモンの生成を抑制したり、プリン体の蓄積を抑えて代謝を促す働きも。細胞の代謝を高めることでターンオーバーが正常になり、保湿力もアップします。

 

イソフラボンを多く含む食品は、何といっても大豆製品です。納豆や油揚げ、豆腐など安価で手に入る製品が多く、きな粉や味噌などの調味料にも含まれています。

 

 

一品加えるだけで美肌へと近づくレシピ集

腸内環境を整えて美肌に導くためには、摂取する食品に気を使う必要があります。いかにおすすめの一品を紹介するので、チェックしてみてください。

 

レンコンとツナのサラダ

【材料】

・レンコン

・ツナ缶

・ヨーグルト

・粒マスタード

・はちみつ

・塩コショウ

 

1.まずレンコンを3mmの半月切りにしたら、酢を入れた水に浸します。ツナ缶の油は切っておきます。

2.れんこんを酢水に入れたまま鍋に入れて5分ほど煮たら、ざるにあけて水気を切ります。

3.レンコン、ツナに混ぜ合わせた調味料を加えて混ぜたら完成です。

 

参照:https://oceans-nadia.com/user/21965/recipe/227125

 

 

切り干し大根のきんぴら

【材料】

・切り干し大根

・にんじん

・ごま油

・水

・酒

・醤油

・みりん

・砂糖

・塩

・白ごま

・鷹の爪

 

1.切り干し大根を水で戻し、にんじんを細切りに。酒、醤油、みりん、砂糖は合わせておく。

2.切り干し大根を戻した汁は合わせた調味料の中に混ぜる。

3.フライパンにごま油を入れて熱し、にんじんを入れて炒める。切り干し大根と塩を加える。

4.混ぜた調味料を加えて汁けがなくなるまで炒める。白ごまと鷹の爪を加え、ごま油をまわしかけて完成。

 

参照:https://oceans-nadia.com/user/36/recipe/123977

 

 

きのこ入りトマトスープ

【材料】

ブナシメジ

エリンギ

ごぼう

玉ねぎ

オリーブオイル

トマトケチャップ

塩コショウ

粉チーズ

 

1.ブナシメジは石づきを切って小房に分け、エリンギは輪切りにする。ごぼう・玉ねぎはざく切り。

2.鍋にオリーブオイルを入れて熱し、ごぼう、玉ねぎ、きのこの順に炒める。炒め終えたらトマトケチャップを加える

3.水を4カップ加え一煮立ちさせる。中火で5分ほど煮込み、塩コショウで味付けする

4.フライパンに水を入れて沸騰させ、弱火にしたら塩と酢を入れて卵を落とす。卵が硬くなったら、おたまですくいだす。これでポーチドエッグの完成。

5.器にスープを盛り、ポーチドエッグと粉チーズ・コショウをふってできあがり。

 

参照:https://www.hokto-kinoko.co.jp/kinokorecipe/user_recipedetail/?id=2216

記事の監修

株式会社KINS代表、菌ケア専門家
下川 穣

岡山大学歯学部を卒業後、都内医療法人の理事長(任期4年3ヶ月)を務める。クリニック経営を任されながらも、2,500名以上の慢性疾患に対する根本治療を目指した生活習慣改善指導などを行う。
医療法人時代の日本最先端の研究者チームとのマイクロバイオーム研究や、菌を取り入れることによって体質改善した原体験をきっかけに菌による根本治療の可能性を感じ、2018年12月に株式会社KINSを創立。2023年8月にシンガポールにて尋常性ざ瘡(ニキビ)に特化したクリニックを開院。

INSTAGRAM : @yutaka411985 ,  @yourkins_official
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