掲載日 | 2024.04.23
更新日 | 2024.04.23

サウナで腸活!自律神経を整えて腸を活性化する方法

掲載日 | 2024.04.23
更新日 | 2024.04.23
腸の健康を支える「腸活」は、現代人にとって注目すべきテーマの一つです。食事や運動と並び、サウナがこの腸活に意外なほど効果的であることが注目されています。

サウナで身体を温めることにより、血流が促進され、それが自律神経のバランスを整え、結果として腸の動きを活性化させるのです。この記事では、サウナがどのようにして腸活にいい影響を与えるのかや、サウナの入り方を解説していきます。

サウナで”ととのう”自律神経

サウナでととのう自律神経

サウナが持つ温熱効果は、ただ汗をかくだけではなく、私たちの自律神経にも深い影響を与えます。自律神経は、私たちの体内で無意識のうちに体の状態を調整している神経システムで、そのバランスが健康状態に直接影響します。

ここでは、サウナを活用して自律神経のバランスを整える方法について詳しく解説します。

サウナに入って副交感神経を優位に

サウナに入ると体温が上昇し、心拍数が増加します。この状態で副交感神経が優位になると、リラックス効果が高まり、ストレス解消につながります。サウナから出た後のリラックス感は、この副交感神経の働きが活発になることによるものです。

このようにして、サウナは私たちのリラクゼーションを促進し、心身の疲れを和らげる効果があります。

水風呂や水シャワーで交感神経を優位に

サウナの後に水風呂に入ることは、体温の急激な低下を招き、交感神経の活動を促します。この急激な刺激が体を引き締め、活動的な状態を引き出します。
これにより、エネルギー消費が促進され、体の回復や免疫力の向上に寄与するとされています。また、冷水浴は心身のリフレッシュにも効果的です。

外気浴で副交感神経を優位に

サウナのセッションの間に外気浴を取り入れることも、自律神経のバランスを整えるのに有効です。
外気浴は、サウナの暑さから一時的に解放されることで、再び副交感神経が優位になり、心身のリラクゼーションが促進されます。自然の中で深呼吸をすることで、さらに心身のリラックス効果が高まります。

サウナが腸活にいい理由

サウナが腸活にいい理由

サウナはただのリラクゼーション施設ではありません。その健康への影響は広範囲にわたり、特に「腸活」に対して有益な効果をもたらします。

温熱療法としてのサウナは、腸の健康を促進し、消化機能を向上させる効果があり、腸活にいい影響をもたらします。以下で、サウナが腸活に良い理由を詳しく説明します。

自律神経が整い腸の動きがよくなる

サウナで体を温めると、自律神経のバランスが整います。特に副交感神経が優位になることでリラックス状態が生まれ、これが腸の運動をスムーズにします
副交感神経は消化活動を促進する働きがあり、サウナによる温熱効果でその機能が活性化されるため、便秘解消や腸内環境の改善に効果的です。

血流がよくなる

サウナで体温が上昇すると、血管が拡張し体内の血流が改善されます。血流が促進されると、腸にもより多くの酸素や栄養が届けられ、腸壁の健康が支えられます。
これにより、腸の動きが活性化され、消化吸収が効率よく行われるようになります。さらに、良好な血流は全身の新陳代謝を促進し、腸内環境の正常化にも寄与します。

ストレス発散になる

現代生活におけるストレスは、腸の健康を著しく損なう原因の一つです。サウナを利用することで、心理的なストレスが軽減され、その結果として腸の健康が向上します。
リラックス状態は、消化器系の緊張を和らげ、腸の動きを正常に保つのに役立ちます。ストレスが軽減されることで、腸の炎症が減少し、慢性的な腸の問題が改善されることが期待できます。

腸内環境を整えるサウナの入り方

腸内環境を整えるサウナの入り方

サウナは単にリラックスするためだけでなく、腸の健康を促進するためにも効果的に利用することができます。腸活に特化したサウナの入り方には、いくつかのポイントがあります。

水分をしっかりとる

サウナに入る前後の水分補給は非常に重要です。サウナで大量の汗をかくと体内の水分が減少し、これが便秘の原因となることがあります。
サウナを利用する際は、入る前に十分な水分を摂取し、サウナの後も水分を補給することで、腸の動きを助け、便秘を防ぎます。こうした水分補給は腸内環境を整えるだけでなく、全体的な健康維持にも寄与します。

入浴時間に気を付ける

サウナの利用時間は、その温度によって異なります。高温のサウナでは短時間の滞在が推奨される一方、低温のサウナでは長めに入ることができます。
基本的には、入浴時間はサウナに記載があることがほとんどなので、それを参考にしましょう。
しかし、いずれの場合も無理をして長時間入るべきではありません。適切なサウナの入り方は、身体の感覚に注意を払いながら自分に合った時間を見つけることが大切です。これにより、自律神経の過剰な刺激を避け、腸活に適した状態を保つことができます。

外気浴を取り入れる

サウナの間に外気浴を取り入れることも、腸活には効果的です。サウナから出て新鮮な空気を深く吸い込むことで、副交感神経が優位になります。これにより、リラックスした状態が促進され、腸の動きが活性化されます。外気浴は、温熱効果と冷却効果のバランスをとるのにも役立ち、全体的な自律神経の調和を助けるため、腸の健康を支える重要な役割を担います。

忙しいとサウナと水風呂だけで済ませてしまいたくなりますが、きちんと外気浴を取り入れることで、腸活により効果が見られます。

少しだけ注意!腸内環境を悪化させないポイント

少しだけ注意!腸内環境を悪化させないポイント

サウナは多くの健康効果を提供しますが、間違った使い方をすると腸内環境を悪化させることがあります。腸活を目指す上で、サウナを安全にかつ効果的に利用するための注意点を挙げます。

サウナも水風呂も無理をしない

サウナや水風呂は適度に利用することが重要です。高温のサウナに長時間入り続けたり、極端に冷たい水風呂に無理に浸かることは、体への負担となり、血圧の急激な変動や脱水を引き起こすことがあります

これらは腸の働きにも悪影響を与えるため、自分の体調や体感に合わせて適度な時間と温度を選ぶことが大切です。

少しでも体調が悪くなったらすぐにやめる

サウナ利用中にめまい、吐き気、頭痛などの体調不良を感じた場合は、すぐにサウナを出て休むようにしてください。体調不良は、体が過度なストレスを受けているサインであり、この状態が続くと腸の健康も害される可能性があります。

安全第一で、無理をせずにリラックスできる範囲でサウナを楽しむよう心掛けましょう。

飲酒をしない

サウナの前後にアルコールを摂取するのは避けるべきです。アルコールは脱水を引き起こしやすく、サウナでの熱ストレスと組み合わせることで、心臓に過度な負担をかけたり、意識障害を引き起こすリスクが高まります。

これにより、腸内環境にも悪影響を与えることがありますので、サウナの利用日は飲酒を控えましょう。

食事後すぐは控える

食後すぐのサウナ利用は、消化器系に負担をかけるため推奨されません。食事をしてから胃腸が活動している時にサウナを利用すると、消化不良や胃腸の不快感を引き起こす可能性があります。

食後は少なくとも1〜2時間待ってからサウナに入るようにしましょう。

どうしてもサウナが苦手…そんな人におすすめなのが

どうしてもサウナが苦手…そんな人におすすめなのが

サウナの高温多湿な環境が苦手な方も多いですが、そのような方にも腸活をサポートする温熱療法は存在します。特に「よもぎ蒸し」と「岩盤浴」は、サウナの代替としておすすめできる方法です。

これらはサウナよりも穏やかな環境でリラックスしながら健康効果を得られるため、多くの人に好まれています。

よもぎ蒸し

よもぎ蒸しは、よもぎなどの薬草を使って体を温める韓国発祥の温熱療法です。この方法では、座ったまま下半身を温めることが多く、特に女性の健康に良いとされています。よもぎ蒸しは腸の血流を促進し、代謝を向上させることで腸の動きを活性化させます。

また、よもぎに含まれる成分が消炎作用を持ち、腸内環境の改善に寄与するとも言われています。サウナに比べて温度が低めで、香りも楽しめるため、リラックスしながら腸活を行いたい方には最適です。

岩盤浴

岩盤浴は、天然石の上に横になって体をじんわりと温める療法です。この温熱効果は体の深部から温まるため、血行が良くなり新陳代謝が促進されます。
岩盤浴による温熱効果は、腸の動きを正常化し、消化吸収を助けるため腸活に効果的です。また、岩盤浴は心地よい温度でリラックス効果が高く、心身のストレス解消にも役立ちます。サウナのような強い熱を避けたい方や、長時間横になってリラックスしたい方に適しています。

これらの代替方法は、サウナが苦手な方でも楽しむことができるため、腸活を始めたい方には特におすすめです。

腸活効果をアップする方法

腸活効果をアップする方法

腸活を成功させるためには、サウナもとても効果的ですが、さらに効果をアップするなら、日常的な食事やサプリメントから積極的に腸に良い影響を与える成分を取り入れることが重要です。

特に乳酸菌は腸内環境を整えるために効果的な成分として知られています。ここでは、乳酸菌を取り入れる方法とその効果について詳しく解説します。

乳酸菌を取り入れる

乳酸菌は腸内環境を改善するために非常に有効な微生物です。特に発酵食品に多く含まれており、日本の伝統食である味噌や漬物、ヨーグルトなどは、日常的に乳酸菌を摂取するのに適した食品です。

これらの食品は、乳酸菌によって発酵されており、自然な形で腸まで届く乳酸菌を体内に取り入れることができます。定期的にこれらの食品を食事に取り入れることで、腸内の善玉菌を増やし、整腸作用を促進させることが期待できます。

乳酸菌サプリもおすすめ

乳酸菌を食品から摂取することが難しい場合や、より効果的に腸活を行いたい場合には、乳酸菌サプリメントの利用がおすすめです。

市場には多種多様な乳酸菌サプリメントが存在しており、中でも「腸まで生きて届く」タイプの乳酸菌サプリは特に効果的です。これらのサプリメントは、胃酸に強い乳酸菌を使用しており、生きたまま腸に到達することで、腸内環境の改善を助けます。毎日のサプリメント摂取によって、健康的な腸内フローラを維持し、全体的な健康を促進することができます。

これらの方法を組み合わせることで、腸活効果をさらに高めることが可能です。

サウナで腸内環境を整えよう

サウナで腸内環境を整えよう

腸活は、健康的な生活を送るために非常に重要な要素です。この記事では、サウナをはじめとする温熱療法や、乳酸菌を含む発酵食品、そして乳酸菌サプリメントを利用することで腸活を効果的に行う方法をご紹介しました。サウナが苦手な方には、よもぎ蒸しや岩盤浴といった代替療法も効果的です。

また、腸活においては適切な方法でサウナを利用すること、適度な水分補給、そして体調を考慮した利用が重要であることを忘れてはなりません。乳酸菌を含む食品やサプリメントを活用することで、腸内環境を整え、全体的な健康をサポートすることが可能です。

腸の健康は、身体全体の健康を支える基盤となります。毎日の小さな積み重ねが、大きな健康への影響をもたらします。ぜひこの情報を活用して、腸活を始め、健康的な生活を手に入れましょう。

記事の監修

株式会社KINS代表、菌ケア専門家
下川 穣

岡山大学歯学部を卒業後、都内医療法人の理事長(任期4年3ヶ月)を務める。クリニック経営を任されながらも、2,500名以上の慢性疾患に対する根本治療を目指した生活習慣改善指導などを行う。
医療法人時代の日本最先端の研究者チームとのマイクロバイオーム研究や、菌を取り入れることによって体質改善した原体験をきっかけに菌による根本治療の可能性を感じ、2018年12月に株式会社KINSを創立。2023年8月にシンガポールにて尋常性ざ瘡(ニキビ)に特化したクリニックを開院。

INSTAGRAM : @yutaka411985 ,  @yourkins_official
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