掲載日 | 2024.05.16
更新日 | 2024.05.16

ひどい生理痛、もしかしたらカンジダ菌が原因かも?生理痛を和らげる方法もご紹介

掲載日 | 2024.05.16
更新日 | 2024.05.16
生理痛は多くの女性が経験する不快な症状ですが、特に生理痛がひどいと感じる場合、その背後にはさまざまな原因が隠れている可能性があります。

この記事では、生理痛がひどくなる原因として考えられる一般的な病状から、意外な影響を与えるカンジダ菌の関与について解説します。

また、生理痛を和らげるための効果的なセルフケア方法もご紹介するので、毎月ひどい生理痛に悩まされている方は、ぜひ参考にしてみてください。

どうして生理痛は起きるの?

どうして生理痛は起きるの?

生理痛が起こる主な原因の一つは、ホルモンの変動にあります。特に、プロスタグランジンという物質が重要な役割を果たしています。

このセクションでは、ホルモンがどのようにして生理痛を引き起こすのかを詳しく見ていきましょう。

プロスタグランジンとは?

プロスタグランジンは、体内で自然に生成される化学物質で、多くの生理的プロセスに関与しています。生理期間中、子宮の内膜からプロスタグランジンが放出されると、子宮が収縮し始めます。

これは、古い内膜を体外に排出するために必要なプロセスですが、この収縮が強すぎると痛みを引き起こす原因となります。

エストロゲンとプロゲステロン

エストロゲンとプロゲステロンは、女性ホルモンのバランスを保つために非常に重要です。これらのホルモンのレベルが変動することにより、子宮内膜の厚みや、プロスタグランジンの生成量が影響を受け、結果的に生理痛の程度が左右されることがあります。

例えば、エストロゲンのレベルが高い時期には内膜が厚くなりがちで、より多くのプロスタグランジンが生成され、強い生理痛を感じることが多いです。

ストレスとホルモンバランス

ストレスが生理痛に与える影響も無視できません。ストレスは体のホルモンバランスを乱し、プロスタグランジンの過剰生産を引き起こすことがあります。このため、精神的、肉体的ストレスが多い月は、生理痛がひどくなることがあります。

月経困難症とは

月経困難症とは

月経困難症は、生理痛が通常の範囲を超えて強い痛みを伴う状態を指します。

これには「機能性月経困難症」と「器質性月経困難症」という二つのタイプがあります。それぞれの特徴と違いについて詳しく見ていきましょう。

機能性月経困難症

機能性月経困難症は、特定の器質的な病変を伴わない生理痛のことを指します。
このタイプの月経困難症は、主にホルモンのバランスやプロスタグランジンの過剰な分泌が原因で起こります。

痛みは生理が始まる直前や生理初日に最も強く、通常は生理の進行とともに徐々に軽減します。

若い女性や生理が始まったばかりの時期に多く見られ、年齢と共に症状が改善されることが一般的です。

器質性月経困難症

器質性月経困難症は、内膜症、子宮筋腫、子宮内膜ポリープ、子宮形態異常など、子宮やその他の生殖器官の物理的な異常が原因で生じる生理痛です。
これらの病変は子宮内の正常な機能を妨げ、強い痛みを引き起こす可能性があります。

器質性月経困難症の痛みは生理周期に関わらず持続することがあり、通常は医療的な介入が必要とされます。

生理痛がひどい…病気が潜んでいる可能性も

生理痛がひどい…病気が潜んでいる可能性も

生理痛が日常生活に支障をきたすほどであれば、何らかの病気が隠れている可能性があります。ここでは、生理痛を悪化させる代表的な疾患について詳しく見ていきましょう。

子宮内膜症

子宮内膜症は、子宮内膜が子宮の外に異常に成長する病状で、強い生理痛の原因となります。

子宮内膜は通常、子宮内部のみに存在し、月経周期に沿って厚くなったり剥がれ落ちたりしますが、子宮内膜症ではこの組織が子宮外、例えば卵巣や腹膜に生じ、炎症や組織の癒着を引き起こします。

生理痛の悪化メカニズム

子宮内膜症が生理痛を悪化させる主な理由は、炎症反応によるものです。
子宮外の内膜組織も月経周期に従って反応し、出血や炎症を起こします。

これが周囲の組織に刺激を与え、激しい痛みを引き起こす原因となります。また、この状態は組織の癒着を引き起こし、さらに痛みを増幅させることがあります。

診断と治療

子宮内膜症の診断は、主に症状の詳細な聴取、身体検査、超音波検査、必要に応じて腹腔鏡検査によって行われます。

治療方法には、ホルモン療法、痛みを管理するための薬物療法、そして症状が重い場合は手術的な介入が含まれます。

子宮筋腫

子宮筋腫は、子宮の平滑筋から発生する良性の腫瘍で、成人女性の約20%から30%に影響を与える非常に一般的な状態です。

子宮筋腫は、そのサイズや位置によって生理痛の程度や他の症状に大きく影響します。

生理痛の悪化メカニズム

子宮筋腫が生理痛を引き起こす主な理由は、子宮の正常な収縮機能の障害です。筋腫が存在することで、子宮が月経期に均等に収縮するのを妨げ、局部的に強い収縮が発生します。
これが強い痛みの原因となることがあります。

また、筋腫が大きい場合、子宮内の圧力が増加し、さらに痛みを感じやすくなります。

診断と治療

子宮筋腫の診断は通常、超音波検査により行われます。必要に応じてMRIが用いられることもあります。

治療方法は筋腫の大きさ、位置、症状の程度、患者の年齢や出産希望によって異なります。

軽度の症状の場合は経過観察が選択されることもありますが、痛みが強い場合や筋腫が急速に成長している場合には、ホルモン療法や手術が検討されます。

子宮腺筋症

子宮腺筋症は、子宮内膜が子宮筋層内に異常に侵入し成長する疾患です。
この状態は、生理痛の強さや持続性を増す原因となり、治療が難しいことが特徴です。

子宮腺筋症は、特に30代から40代の女性に多く見られます。

生理痛の悪化メカニズム

子宮腺筋症においては、侵入した子宮内膜組織が月経周期に従って反応し、出血や炎症を引き起こします。
これが子宮筋層内で起こるため、痛みや重い月経出血を引き起こす可能性があります。

症状は通常、月経期間だけでなく、月経前後にも持続することが一般的です。

診断と治療

子宮腺筋症の診断は、超音波検査やMRI検査によって行われることが多いです。
これらの画像診断により、子宮壁内に異常な組織があるかどうかを確認します。

治療方法にはホルモン療法が主に用いられ、痛みや出血の管理に効果的です。
症状が重い場合や、ホルモン療法に反応しない場合は、手術を選択することもあります。

生理痛がひどい…病院に行く目安

生理痛がひどい…病院に行く目安

生理痛は多くの女性が経験するものですが、その痛みの度合いには個人差があります。
一部の女性にとっては、生理痛が日常生活に大きな影響を与えるほどのものとなることもあります。

このような場合、または普段と異なる症状が現れた場合は、病院を受診することが推奨されます。

ここでは、病院に行くべきかを判断するためのいくつかの目安をご紹介します。

1. 痛みが日常生活に影響を及ぼす場合

生理痛が強く、仕事や学校、日常生活に支障をきたすほどであれば、専門医の診断を受けることが重要です。

特に痛みで仕事や学業に集中できない、または活動を休止しなければならないほどであれば、病院を訪れるべきです。

2. 痛みが薬でコントロールできない場合

市販の鎮痛薬を使用しても痛みが和らがない、または鎮痛薬の効果が持続しない場合は、医師に相談することが必要です。

痛みが慢性化している可能性があり、より適切な治療が必要かもしれません。

3. 他の症状が伴う場合

生理痛に加えて、吐き気、嘔吐、下痢、頭痛などの他の症状が伴う場合は、基礎となる医学的な問題が存在する可能性があります。

これらの症状は、子宮内膜症や子宮筋腫など、他の健康問題を示していることがあります。

4. 症状に変化がある場合

生理痛のパターンや強度に変化がある場合も、注意が必要です。

以前は軽かった痛みが急に激しくなったり、痛みの性質が変わったりした場合は、何らかの健康問題が発生している可能性があります。

5. 生理痛が急にひどくなった場合

生理痛が突然非常にひどくなる場合は、緊急性が高い可能性があります。

特に痛みが突然強くなり、耐え難い場合は、速やかに医療機関を受診してください。

生理痛がひどい…もしかしたらカンジダ菌が原因かも?

生理痛がひどい…もしかしたらカンジダ菌が原因かも?

生理痛がひどいと感じる場合、通常考えられる原因に加えて、カンジダ菌の過剰増殖も考慮する必要があります。
カンジダ菌は自然に体内に存在する菌の一種ですが、特定の条件下で過剰に増殖すると、さまざまな健康問題を引き起こす可能性があります。

カンジダ菌とは?

カンジダ菌は、正常な状態では体内のフローラの一部として存在し、健康に問題を引き起こすことはありません。

しかし、免疫力の低下、長期間の抗生物質の使用、ホルモンの不均衡などが原因で、この菌が過剰に増殖すると、カンジダ症と呼ばれる感染症を引き起こすことがあります。

カンジダ菌と生理痛の関係

カンジダ菌が過剰に増殖すると、体内で炎症反応を引き起こす物質を放出することがあります。
この炎症性物質は、PMS(月経前症候群)の症状や生理痛を引き起こす原因となるプロスタグランジンの生成を促進する可能性があります。

プロスタグランジンは、子宮の収縮を促すため、その過剰な生成は子宮の強い収縮と生理痛の強化を招くことになります。

カンジダ菌の増殖を抑える方法

カンジダ菌の増殖を抑える方法

カンジダ菌の過剰な増殖は、生理痛やPMSの悪化につながることがあります。

この菌の成長を抑え、その悪影響を最小限に抑えるためには、日常生活の中でいくつか気を付けるポイントがあります。

食生活の改善

カンジダ菌は糖をエネルギー源として使用するため、糖質の摂取を控えることが効果的です。
特に加工食品、甘い飲み物、白砂糖、精製された穀物などの糖質が高い食品は避けるようにしましょう。

代わりに、全粒穀物、豆類、たんぱく質豊富な食品を摂ることで、体内環境を改善しカンジダ菌の増殖を抑制します。

乳酸菌をしっかり摂る

乳酸菌などのプロバイオティクスは、健康な腸内フローラを支援し、カンジダ菌の過剰な増殖を防ぐのに役立ちます

ヨーグルトやキムチ、味噌、納豆などの発酵食品を積極的に摂取することで、体内の善玉菌を増やし、カンジダ菌の成長を抑えることができます。

免疫機能の強化

免疫システムが健康であれば、カンジダ菌の増殖を自然に抑制することができます。
適度な運動、十分な睡眠、ストレス管理を心がけることが重要です。

ビタミンCやビタミンD、亜鉛などの栄養素を含む食品を摂ることも、免疫力を高めるのに役立ちます。

また、免疫細胞の多くは腸内にいるので、腸内環境を整えることも免疫力を強化するのに効果的です。

生理痛を和らげるセルフケア方法

生理痛を和らげるセルフケア方法

生理痛は多くの女性にとって大きな悩みの一つですが、日常生活の中で取り入れることができるいくつかのセルフケア方法で、その痛みを和らげることが可能です。

ここでは、生理痛を軽減するための効果的な方法を紹介します。

入浴で身体を温める

生理痛の緩和には、全身または局部の温熱が非常に有効です。特に、温かいお風呂にゆっくりと浸かることは、生理痛を和らげるための最も手軽で心地よい方法の一つです。

温かいお湯に浸かることで血管が拡張し、体全体の血流が良くなります。特に、子宮周辺の血流が改善されると、痛みを引き起こす物質が排除されやすくなり、生理痛が軽減されます。

また、温かいお湯は筋肉の緊張をほぐし、子宮を含む内臓の筋肉がリラックスします。これにより、痙攣や痛みが和らぎます。

入浴の方法

温度: お湯の温度は38〜40度が理想的です。熱すぎるお湯は体に負担をかけることがあるため、適温に保つことが大切です。
時間: 15〜20分程度の入浴時間が適切です。長時間の入浴は逆に体を疲れさせることがあるので注意が必要です。
頻度: 生理中でも快適に感じる範囲で毎日入浴することがおすすめです。

ヨガやアロマでリラックスする

ヨガやアロマでリラックスする

生理痛のセルフケア方法として、ヨガやアロマセラピーを利用することも非常に効果的です。これらのリラクゼーション技法は、心身の緊張を解放し、生理痛の軽減につながる可能性があります。

ヨガで血流を改善

ヨガは体の柔軟性を高め、筋肉の緊張を和らげることで知られています。特に、骨盤周りの血流を改善するポーズ(アーサナ)は、生理痛の緩和に有効です。

チャイルドポーズ(子供のポーズ): 背中と骨盤周りの緊張を和らげ、リラクゼーションを促進します。
キャット&カウポーズ(猫の背伸びと牛のポーズ): 腰回りを柔らかくし、生理痛に対してリリーフを提供します。
蝶ポーズ: 骨盤底筋をストレッチし、骨盤の血流を促進します。

これらのポーズは、特に生理期間中に行うことで、痛みの緩和と心の落ち着きをもたらします。

アロマセラピーで心を落ち着かせる

アロマセラピーは、特定のエッセンシャルオイルの香りが心身に与える影響を活用した方法です。生理痛の緩和には、以下のようなオイルが効果的です:

ラベンダー: ストレス解消とリラクゼーションに効果的です。
クラリセージ: ホルモンバランスを整える効果があり、生理痛を和らげると言われています。
ペパーミント: 冷却効果があり、痛みや緊張を和らげるのに役立ちます。

これらのオイルをディフューザーで使用するか、希釈したオイルを直接肌に塗布することで、心身のリラックスを促進し、生理痛の軽減が期待できます。

下着で締め付けない

下着で締め付けない

締め付けるような下着は血流を妨げ、生理痛の痛みを悪化させることがあります。
生理期間中は、特に締め付けが少なく、体に優しい下着の選択が推奨されます。

経血の漏れが気になる方は、吸水ショーツを使用するのもおすすめです。吸水ショーツにナプキンを併用すれば、漏れをかなり防ぐことができるので、必要以上に締め付けるショーツを履かなくても済みます。
特にウエスト周りや脚の付け根を締め付けると、骨盤まわりの血流が悪くなり、生理痛の原因になってしまいます。

できるだけ身体にフィットしつつ、締め付けがない下着を選ぶようにしましょう。

生理痛を和らげてくれる栄養素を摂る

生理痛の緩和には、栄養素の適切な摂取が大変効果的です。

特に、マグネシウム、ビタミンB6、EPA(エイコサペンタエン酸)は、生理痛を軽減するのに役立つとされています。

ここでは、これらの栄養素がどのようにして生理痛を和らげるのかを詳しく見ていきましょう。

マグネシウム

マグネシウムは、筋肉のリラクゼーションに必要なミネラルであり、生理痛の軽減に非常に効果的です。

マグネシウムは子宮の筋肉が適切に機能するのを助け、過剰な緊張を和らげることができます。

マグネシウムが豊富な食べ物

ほうれん草、アーモンド、カシューナッツ、バナナ、豆類など。

ビタミンB6

ビタミンB6は、体内のホルモンバランスを正常化し、PMS(月経前症候群)の症状を和らげるのに役立ちます。
特に、このビタミンはプロスタグランジンの生成を抑制し、生理痛を軽減する効果があります。

ビタミンB6が豊富な食べ物

鶏肉、バナナ、アボカド、サーモン、ひまわりの種など。

EPA

EPAはオメガ3脂肪酸の一種で、その強力な抗炎症作用が生理痛の軽減に寄与します。EPAはプロスタグランジンの生成を調節し、痛みと炎症を抑える助けとなります。

EPAが豊富な食べ物

サーモン、マグロ、いわし、鰯、亜麻仁油、チアシードなど。

生理痛とうまく付き合おう

生理痛とうまく付き合おう

生理痛は多くの女性が経験するものであり、その程度は人によって大きく異なります。
生理痛が特にひどい場合は、それが何らかの病気の兆候である可能性がありますので、専門医の診断を受けることが重要です。

しかし、病気が原因でない場合でも、日常生活の中でいくつかの対策を講じることで、痛みを緩和し、より快適に過ごすことが可能です。
特に食生活は私達の身体に直接影響するものなので、一度見直してみるのもおすすめです。

記事の監修

株式会社KINS代表、菌ケア専門家
下川 穣

岡山大学歯学部を卒業後、都内医療法人の理事長(任期4年3ヶ月)を務める。クリニック経営を任されながらも、2,500名以上の慢性疾患に対する根本治療を目指した生活習慣改善指導などを行う。
医療法人時代の日本最先端の研究者チームとのマイクロバイオーム研究や、菌を取り入れることによって体質改善した原体験をきっかけに菌による根本治療の可能性を感じ、2018年12月に株式会社KINSを創立。2023年8月にシンガポールにて尋常性ざ瘡(ニキビ)に特化したクリニックを開院。

INSTAGRAM : @yutaka411985 ,  @yourkins_official
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