掲載日 | 2024.06.03
更新日 | 2024.08.07

【PMS】生理前に微熱が続いてだるい…
37度前後の微熱が続く時の対処法

掲載日 | 2024.06.03
更新日 | 2024.08.07

更新情報

・2024/08/07
「年齢でも変化する、PMSの症状と重さ」の情報を追加しました。

年齢によるPMSの変化を見る

生理前に微熱を感じることはありませんか?女性の体はホルモンの変動により、さまざまな変化を経験します。その一つとして、生理前に微熱が出ることがあります。

この微熱は、PMS(月経前症候群)の一環として現れることが多いです。しかし、PMS以外にも微熱の原因となる要因が存在するため、注意が必要です。

この記事では、生理前に微熱が出る原因やPMSによる微熱を和らげる方法について詳しく解説します。また、PMS以外で37度前後の微熱が続く場合に考えられる原因についてもご紹介します。

生理前の微熱はPMSかも

生理前の微熱はPMSかも

生理前の微熱は、PMS(月経前症候群)の一環として現れることが多いです。

PMSとは

PMS(月経前症候群)とは、生理が始まる前の数日から一週間程度にわたり、心身にさまざまな不快な症状が現れる状態を指します。症状は個人差が大きく、イライラや不安感、抑うつ、腹痛、頭痛、そして微熱などが含まれます。これらの症状は、月経周期に関連したホルモンの変動が原因とされています。

PMSとは

特に、黄体ホルモン(プロゲステロン)とエストロゲンのバランスが崩れることで、自律神経系や体温調節機能に影響を及ぼし、微熱を引き起こすことがあります。

PMSで微熱が出る原因

PMS(月経前症候群)によって微熱が出る原因はいくつか考えられます。

ホルモンの変動

PMSは、月経周期に伴うホルモンの変動が大きな要因です。特に黄体ホルモン(プロゲステロン)とエストロゲンのバランスが崩れることで、体温調節に影響を及ぼすことがあります。

ホルモンの変動

プロゲステロンは体温を上げる作用があるため、排卵後から月経前にかけて体温が上昇しやすくなります。

自律神経の乱れ

ホルモンの変動は自律神経系にも影響を与えます。自律神経は体温調節を含む多くの体の機能を制御しており、ホルモンバランスが乱れることで自律神経の働きも乱れることがあります。

これにより、体温調節がうまくいかず、微熱が出ることがあります。

炎症反応

PMSの一部の症状は、体内での軽度の炎症反応に関連しています。ホルモンの変動が炎症性サイトカインと呼ばれる物質の分泌を促し、これが体温の上昇につながることがあります。

炎症反応は免疫系の働きの一部であり、体がストレスに対処するための自然な反応ですが、この過程で微熱が生じることがあります。

こんな症状があったらPMSかも

こんな症状があったらPMSかも

生理前に微熱が出るだけでなく、以下のような症状がある場合は、PMS(月経前症候群)の可能性があります。PMSはさまざまな身体的および精神的な症状を引き起こし、その影響は個人差があります。

ここでは、代表的なPMSの症状をいくつか紹介します。

イライラする

生理前に特にイライラしやすくなることがあります。これはホルモンバランスの変動が神経伝達物質に影響を与え、感情のコントロールが難しくなるためです。
普段よりも怒りっぽくなったり、ストレスに対する耐性が低くなったりします。

眠い、だるい

生理前の疲労感や眠気もPMSの一環です。体内のホルモン変動により、エネルギーレベルが低下しやすく、眠気やだるさを感じることがあります。
また、プロゲステロンの増加が睡眠に影響を与え、質の良い睡眠がとれなくなることも要因の一つです。

頭痛がする

生理前に頭痛を感じることもあります。これはホルモンバランスの変動による血管の収縮や拡張が原因です。
特に偏頭痛のある人は、PMSの時期に頭痛が悪化することが多いです。

むくみやすい

PMSでは、体が水分を保持しやすくなるため、むくみが生じることがあります。
特に足や顔がむくみやすくなり、これにより不快感が増すことがあります。ホルモンの変動が腎機能に影響を与え、水分バランスが崩れることが原因です。

食欲が増す

生理前に食欲が増すこともPMSの症状の一つです。特に甘いものや炭水化物への欲求が強くなることがあります。
これはホルモンの変動が血糖値に影響を与えるためで、体がエネルギーを補給しようとする自然な反応です。

胸が張る

ホルモンの影響で胸が張りやすくなることもあります。胸の痛みや張りは、エストロゲンとプロゲステロンの変動によって乳腺が刺激されるために起こります。
生理が始まると症状は徐々に緩和されることが多いです。

これらの症状が生理前に頻繁に現れる場合は、PMSの可能性が高いです。

PMS以外で37度前後の微熱が続く原因

PMS以外で37度前後の微熱が続く原因

生理前の微熱はPMS(月経前症候群)の一症状としてよく知られていますが、PMS以外にも微熱が続く原因がいくつか存在します。微熱が長期間続く場合は、他の要因を考慮することが重要です。

ここでは、PMSに関連しない微熱の原因について説明していきます。

生理が遅れている時は妊娠の可能性も

微熱が続く原因の一つとして考えられるのが妊娠です。妊娠初期にはホルモンの変動が大きくなり、体温が通常よりも高くなることがあります。
これは、妊娠ホルモンであるヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)やプロゲステロンが増加し、基礎体温が上昇するためです。

妊娠初期の微熱は一般的に軽度で、体温が37度前後に保たれることが多いです。
また、妊娠中は免疫機能が変化し、感染症に対する感受性が高まることもあるため、微熱が続くことがあります。

妊娠が疑われる場合は、早めに妊娠検査を行い、適切なケアを受けることが大切です。

ピルなどのホルモン剤による影響

ピルなどのホルモン剤による影響

微熱が続くもう一つの原因として、ホルモン剤の影響が考えられます。避妊ピルや不妊治療のためのホルモン剤を服用している場合、体温が上昇することがあります。

避妊ピルはエストロゲンとプロゲステロンの合成ホルモンを含んでおり、これらのホルモンは体温調節に影響を与えます。
特にプロゲステロンは基礎体温を上昇させる作用があるため、ピルを服用している期間中は微熱が続くことがあります。

同様に、不妊治療のためにホルモン剤を使用している場合も、ホルモンの変動が体温に影響を与えることがあります。
治療によって体内のホルモンバランスが大きく変わるため、微熱が出ることが一般的です。

これらのホルモン剤による体温上昇は通常軽度であり、心配する必要はありませんが、気になる場合は医師に相談することをお勧めします。

生理痛もひどい時は月経困難症

生理痛もひどい時は月経困難症

微熱が続く原因の三つ目として、月経困難症が考えられます。

月経困難症とは、生理の際に激しい痛みや不快な症状が現れる状態を指します。
これには、原発性月経困難症(原因が明確でない場合)と続発性月経困難症(子宮内膜症や子宮筋腫など特定の疾患が原因の場合)の二種類があります。

月経困難症の場合、体はストレス反応として炎症性サイトカインを放出することがあり、これが微熱を引き起こすことがあります。
特に、続発性月経困難症の原因となる疾患がある場合、その影響で微熱が長期間続くことがあります。

また、月経困難症による強い痛みや不快感が、体の免疫反応を引き起こし、体温が上昇することがあります。

このような場合は、根本的な原因を治療することが重要です。
月経困難症が疑われる場合は、早めに婦人科医の診察を受け、適切な治療を受けることが推奨されます。

咳や鼻水などの症状があれば風邪の可能性も

咳や鼻水などの症状があれば風邪の可能性も

微熱が続く原因の四つ目として、風邪が考えられます。風邪はウイルスによって引き起こされる上気道の感染症で、微熱を伴うことがよくあります。

風邪の初期症状として、軽い喉の痛みや鼻水、くしゃみなどとともに、微熱が現れることが一般的です。体温は通常37度前後にとどまり、大きな発熱には至らないことが多いです。しかし、体が感染症と戦う過程で免疫反応が活発になり、微熱が数日間続くことがあります。

風邪による微熱は通常、他の症状と一緒に現れるため、風邪の兆候を見逃さないことが大切です。喉の痛み、咳、鼻詰まり、倦怠感などが同時に現れる場合は、風邪の可能性が高いです。

風邪による微熱は通常、安静にし、十分な水分と栄養を摂ることで改善しますが、症状が長引く場合や重症化する場合は医師の診察を受けることをお勧めします。

腹痛、頭痛、腰痛もある時は子宮内膜症

腹痛、頭痛、腰痛もある時は子宮内膜症

微熱が続く原因の五つ目として、子宮内膜症が考えられます。子宮内膜症は、子宮内膜に似た組織が子宮の外に存在し、月経周期に伴って出血や炎症を引き起こす疾患です。

子宮内膜症は、腹腔内や卵巣、腸などの組織に影響を与え、これが炎症反応を引き起こすことで、微熱が出ることがあります。
特に月経期間中やその前後に症状が悪化しやすく、微熱とともに腹痛、骨盤痛、腰痛などの症状が現れることが一般的です。

炎症反応により、体は感染症と同様の免疫反応を起こし、体温が上昇することがあります。
また、子宮内膜症は慢性的な疾患であり、長期間にわたって症状が続くことが多いため、微熱も継続的に感じることがあります。

子宮内膜症が疑われる場合は、早めに婦人科を受診し、適切な診断と治療を受けることが重要です。治療には、ホルモン療法や手術療法が含まれることがあり、症状の管理に役立つことが多いです。

原因が思い当たらない時は自律神経の乱れかも

原因が思い当たらない時は自律神経の乱れかも

微熱が続く原因の六つ目として、自律神経の乱れが考えられます。

自律神経は、体温調節、心拍数、呼吸、消化など、無意識のうちに行われる体の機能を管理する神経系です。
ストレスや不規則な生活習慣、過労などによって自律神経が乱れると、体温調節機能にも影響が出ることがあります。

自律神経が乱れることで、交感神経と副交感神経のバランスが崩れ、体温が正常に調節できなくなります。

これにより、軽い発熱や微熱が続くことがあります。特に、以下のような状況が自律神経の乱れを引き起こす可能性があります。

ストレス

ストレス

精神的なストレスやプレッシャーが続くと、自律神経のバランスが崩れやすくなります。
ストレスによるホルモン分泌の変化が体温調節に影響を与え、微熱が生じることがあります。

不規則な生活習慣

睡眠不足や不規則な食事、過度な飲酒や喫煙など、不健康な生活習慣が自律神経を乱す原因となります。
これにより、体が正常に機能しなくなり、微熱が続くことがあります。

過労

身体的な過労や長時間の労働が続くと、自律神経が疲弊し、体温調節がうまくいかなくなることがあります。休息を取ることが重要です。

自律神経の乱れによる微熱は、生活習慣の改善やストレスの軽減、適度な運動、リラクゼーション法の導入などで改善することが多いです。症状が続く場合や改善が見られない場合は、医師に相談して適切な対策を講じることをお勧めします。

生理前以外にも微熱が出やすい時は遅発型フードアレルギーを疑ってみる

生理前以外にも微熱が出やすい時は遅発型フードアレルギーを疑ってみる

微熱が続く原因の七つ目として、遅発型フードアレルギーが考えられます。遅発型フードアレルギーは、特定の食品に対する免疫反応が遅れて現れるアレルギーで、数時間から数日後に症状が出ることが特徴です。

遅発型フードアレルギーは、急性のアレルギー反応とは異なり、体内で炎症反応を引き起こし、これが微熱の原因となることがあります。

以下のような症状が遅発型フードアレルギーに関連することがあります。

消化器症状

下痢や便秘、腹痛などの消化器症状が現れることがあります。これに伴い、微熱が出ることがあります。

疲労感

特定の食品に対する遅発型アレルギー反応により、体が疲れやすくなり、全身の倦怠感や微熱が続くことがあります。

皮膚症状

かゆみや湿疹、発疹などの皮膚症状が現れることがあります。これらの症状も炎症反応の一部であり、微熱が出る原因となります。

遅発型フードアレルギーが疑われる場合は、アレルギー専門医の診察を受け、適切な検査を行うことが重要です。原因となる食品を特定し、食事から除去することで症状の改善が期待できます。

年齢でも変化する、PMSの症状と重さ

年齢でも変化する、PMSの症状と重さ

PMSの症状や程度は年齢によって変化することがあります。女性の体はホルモンバランスの変化に敏感であり、ライフステージごとに異なる影響を受けるためです。

20代:ホルモンの波が激しい時期

20代は、月経周期が比較的安定している一方で、ホルモンの波が大きく、PMSの症状が強く出やすい時期です。

症状としては、

乳房の張り、腹痛、頭痛、むくみ、イライラ、気分の落ち込み、不安

が出やすい時期です。

30代:ライフイベントの影響

30代になると、妊娠・出産などのライフイベントが影響を及ぼし、PMSの症状に変化が現れることがあります。また、仕事や家庭のストレスが増えることも症状を悪化させる要因です。

症状としては、

疲れやすさ、腰痛、肌荒れ、集中力の低下、過敏さ、情緒不安定

が出やすい時期です。

40代:プレ更年期の影響

40代になると、プレ更年期に差し掛かるため、ホルモンバランスの変動が大きくなり、PMSの症状が急に重くなることがあります。今までなかった新しい症状が出ることもあります。

症状としては、

関節痛、めまい、体重増加、記憶力の低下、うつ状態、パニック発作

などが出ることがあります。

50代以降:更年期の影響

50代以降は、更年期に入り、月経が不規則になり、やがて終わります。この時期には、PMSの症状が軽減する一方で、更年期障害の症状が現れることがあります。

PMSによる微熱は薬を飲んでもいい?

PMSによる微熱は薬を飲んでもいい?

微熱が出ると体がだるく、日常生活に支障をきたすことがあります。では、PMSによる微熱が出た時、薬を飲んでもいいのでしょうか?

PMSによる微熱が低い場合(37.0℃前後)は、まずは安静にすることが重要です。体を休めることで、自然に熱が下がることが多いです。無理に活動を続けると、体調が悪化する可能性がありますので、できるだけリラックスして過ごすよう心がけましょう。

一方で、微熱が高くなり(37.5℃以上)、体がしんどい場合は、薬を飲むのも一つの方法です。ただし、薬を飲む際には注意が必要です。

おすすめの薬

解熱鎮痛剤
アセトアミノフェンやイブプロフェンなどの解熱鎮痛剤が効果的です。これらの薬は、痛みや熱を和らげる効果があります。

漢方薬
PMSの症状を総合的に緩和する漢方薬もあります。例えば、桂枝茯苓丸や加味逍遙散などが挙げられます。

薬を飲む際には、長期間の服用は避け、必要な時だけにとどめるようにしましょう。また、持病などがあり既に薬を服用している場合は、担当の医師に相談するようにしましょう。

PMSによる微熱を和らげる方法

PMSによる微熱を和らげる方法

PMSによって微熱が生じることがありますが、適切な方法を取り入れることで、その不快な症状を和らげることができます。
ここでは、PMSによる微熱を和らげるいくつかの方法を紹介します。

十分な休息をとる

PMSの症状がしんどい時や疲労感が強い時は、十分な休息をとることが重要です。体が疲れていると、免疫機能が低下し、微熱が続く原因となることがあります。

質の良い睡眠を確保することは、体の回復にとって非常に重要です。毎晩一定の時間に寝るようにし、7〜8時間の睡眠を目指しましょう。寝室の環境を整えることで、深い眠りを得ることができます。

強いライト、例えばパソコンやスマホ、テレビなどは睡眠前は控えるようにし、読書やストレッチなどリラックスする時間を設けるようにしましょう。

また、ストレスはPMSの症状を悪化させる原因となります。ストレスを感じた時は、深呼吸や瞑想、軽いストレッチなどのリラクゼーション法を試してみてください。これにより、心身の緊張を和らげることができます。

カフェイン・アルコールを控える

カフェイン・アルコールを控える

カフェインやアルコールの摂取は、自律神経のバランスを乱し、結果としてホルモンバランスにも悪影響を及ぼすことがあります。

これにより、PMSによる微熱が悪化することがあります。以下に、カフェインとアルコールを控えることで得られるメリットを紹介します。

自律神経の安定

カフェインは交感神経を刺激し、覚醒作用をもたらしますが、過剰摂取すると自律神経が乱れやすくなります。
これがホルモンバランスに影響を与え、微熱が生じる原因となります。

同様に、アルコールも自律神経を乱し、体温調節に影響を与えることがあります。
カフェインやアルコールを控えることで、自律神経の安定が期待でき、微熱の軽減につながります。

ホルモンバランスの改善

カフェインやアルコールの摂取は、体内のホルモンバランスに直接的な影響を及ぼします。特にアルコールはエストロゲンの代謝を妨げ、ホルモンの不均衡を引き起こすことがあります。

これがPMSの症状を悪化させ、微熱の原因となることがあります。
これらを控えることで、ホルモンバランスが整いやすくなります。

質の良い睡眠の確保

カフェインは睡眠の質を低下させ、浅い眠りを引き起こすことがあります。アルコールも一見眠りを促進するように見えますが、実際には睡眠の質を悪化させることが多いです。
質の良い睡眠はPMSの症状を和らげるために重要であり、カフェインやアルコールを控えることで深い眠りを得やすくなります。

これらのポイントを考慮して、カフェインやアルコールの摂取を控えることで、PMSによる微熱を和らげる効果が期待できます。

血糖値を急激に上昇させないようにする

血糖値を急激に上昇させないようにする

血糖値を急激に上昇させると、自律神経が乱れやすくなり、結果としてホルモンバランスにも悪影響を及ぼすことがあります。
これにより、PMSによる微熱が悪化することがあります。

以下に、血糖値を急激に上昇させないための方法とその効果を紹介します。

食事の工夫

血糖値を急激に上昇させる食品は避けるようにしましょう。白米や白パン、糖分の多いお菓子やジュースなどは血糖値を急激に上昇させる原因となります。

代わりに、食物繊維が豊富な全粒穀物や野菜、低GI食品(血糖値の上昇が緩やかな食品)を選ぶことで、血糖値の急激な変動を防ぐことができます。

食事のバランス

タンパク質や脂質を含む食事をとることで、血糖値の上昇を抑えることができます。
例えば、野菜と一緒にタンパク質源として鶏肉や豆類を摂取し、良質な脂質を含むアボカドやナッツ類を取り入れることが効果的です。

これにより、血糖値の変動が緩やかになり、自律神経の乱れを防ぐことができます。

間食の見直し

間食としてお菓子やジュースを摂ることは避け、代わりにナッツやヨーグルト、フルーツなどを選びましょう。これらの間食は血糖値の急激な上昇を防ぎ、長時間にわたってエネルギーを供給します。

血糖値の急激な上昇を避けることで、自律神経が安定し、ホルモンバランスも整いやすくなります。

結果として、PMSによる微熱が和らぐ効果が期待できます。

腸内環境を整える

腸内環境を整える

腸内環境を整えることは、PMSの症状を和らげるために非常に重要です。腸内環境が整うことで、幸せホルモンと呼ばれるセロトニンの分泌が増え、PMSによる微熱やその他の症状が軽減されることがあります。

以下に、腸内環境を整える方法とその効果を紹介します。

ビフィズス菌や乳酸菌を摂る

ヨーグルト、キムチ、納豆、味噌などの発酵食品には、ビフィズス菌や乳酸菌が含まれており、腸内の善玉菌を増やす働きがあります。
これらの食品を日常の食事に取り入れることで、腸内環境を整えやすくなります。

特に、納豆や味噌、漬物などの発酵食品は、日本人の身体にとても合うので、和食の食事を心がけるだけでも効果的です。

食物繊維を摂る

食物繊維は腸内の善玉菌のエサとなり、腸内環境を整えるのに役立ちます。特に、食物繊維の中でも水溶性食物繊維は、ビフィズス菌や乳酸菌を増やす効果があります。

水溶性食物繊維は、海藻やオクラ、長芋、キノコ類などのねばねばした食材に多く含まれています。また、野菜や果物などにも多く含まれているので、日頃からバランスのいい食事を心がけることが重要です。

腸内環境を乱すものを控える

腸内の善玉菌を増やしつつ、腸内環境を乱すものを控えることも重要です。

特に、添加物が多いファストフードやコンビニ食、加工食品などは腸内に負担をかけるため、回数を控えましょう。

また、白砂糖や動物性の脂肪などは、腸内の悪玉菌のエサになり、腸内環境を乱すことに繋がります。適量であれば問題ありませんが、摂りすぎは控えるようにしましょう。

グルテンも同様に、摂りすぎは腸内環境を乱すことがあります。パンや麺類に偏った食生活になっている方は、お米を中心とした和食に切り替えるだけで、腸内環境を整えることにつながります。

▼グルテンについてはこちら


PMSと上手に付き合おう

PMSと上手に付き合おう

生理前に微熱が出ることは、PMS(月経前症候群)の一症状としてよく見られますが、その不快な症状を和らげる方法はいくつかあります。

まず、十分な休息をとることが重要です。質の良い睡眠と適度な休息を確保することで、体の回復を促し、微熱の軽減に繋がります。
また、カフェインやアルコールの摂取を控えることも効果的です。これらの刺激物は自律神経を乱し、ホルモンバランスに悪影響を及ぼすため、控えることで体温調節が安定します。

さらに、血糖値を急激に上昇させないようにすることも大切です。急激な血糖値の変動は自律神経を乱し、結果として微熱を引き起こすことがあります。バランスの取れた食事を心がけ、食物繊維やタンパク質を積極的に摂取しましょう。

最後に、腸内環境を整えることも重要です。腸内環境が整うことでセロトニンの分泌が増え、PMSの症状が軽減されます。発酵食品やプロバイオティクスを摂取し、腸内フローラを改善しましょう。

これらの方法を実践することで、PMSによる微熱を和らげ、より快適な生活を送ることができます。
自身の体調をよく観察し、必要に応じて医師に相談することも大切です。健康的な生活習慣を維持し、PMSの症状に対処していきましょう。

記事の監修

株式会社KINS代表、菌ケア専門家
下川 穣

岡山大学歯学部を卒業後、都内医療法人の理事長(任期4年3ヶ月)を務める。クリニック経営を任されながらも、2,500名以上の慢性疾患に対する根本治療を目指した生活習慣改善指導などを行う。
医療法人時代の日本最先端の研究者チームとのマイクロバイオーム研究や、菌を取り入れることによって体質改善した原体験をきっかけに菌による根本治療の可能性を感じ、2018年12月に株式会社KINSを創立。2023年8月にシンガポールにて尋常性ざ瘡(ニキビ)に特化したクリニックを開院。

INSTAGRAM : @yutaka411985 ,  @yourkins_official
X : @yutaka_shimo

プロフィールを見る