「ニキビケアで絶対にしてはいけない意外な行為とは?」ニキビについて全力でまとめてみた!
掲載日 | 2023.1.16
更新日 | 2023.1.16

「ニキビケアで絶対にしてはいけない意外な行為とは?」ニキビについて全力でまとめてみた!

掲載日 | 2023.1.16
更新日 | 2023.1.16
こんにちは、下川です。
初めに言っておきます。今回は、皆さまが一番求めていた内容かもしれません……!

タイトルを見ていただければ、既にお分かりかと思います。
そう!今回の内容は「ニキビ」についてです。

いやあ、KINSユーザーの方々にヒアリングをしても、本当にニキビに悩んでいる方が多いです。

そして、ニキビに悩んでいる方に共通するのが
・本当に治らない!
・治っても気を付けないとすぐ再発を繰り返す…
・日々日々のケアも何をすれば良いのかわからない

ということ。

ただ、もうご安心ください!
この記事さえ読めば、あなたのそのなかなか治ってくれないニキビとおさらばし、そしてそもそものニキビのできにくい肌へと整える。その方法まで全てお伝えいたします。

先に結論をちょい出しすると、ニキビケアにおいて大切なことは「内側と外側、両方からアプローチをすること」です。

それじゃあ、具体的には何をすればいいの?
ということで、早速本文へと参りましょう。

今回も少し文量の多い長めの記事となっています。
一度読んで全てをマスターするのも難しいと思いますので、ぜひハートマークを押して、何度でも読めるようにしてくださいね。

ニキビを引き起こす「菌」のお話

ニキビケアに説明する前に!まずは、そもそもニキビとは何かの基礎知識。そして「菌」との関係から解説していきます。

ニキビは正式名称を「尋常性ざ瘡(じんじょうせいざそう)」と言い、皮膚疾患のひとつです。普段はニキビと呼んでいますが、実は意外とイカツイ名前をしていたんですね(笑)

そして、ここからが重要なポイントです。
皆さま、ニキビがどのようにしてできるか仕組みをご存知ですか?

実はほとんどの場合、以下の2つの「菌」のいずれかが関わってきていました。

ニキビの原因となる「菌」
・アクネ菌
・マラセチア

まず、アクネ菌についてですが、こちらは一度は名前を聞いたことがあるという方も多いかと思います。もしかすると、中には憎き相手というイメージを持っている方もいるかもしれません…(笑)

と言うのも、「アクネ(acne)」とは日本語で「ニキビ」という意味。つまり、アクネ菌はニキビを引き起こす原因菌として有名なのです。

ただ、ひとつ誤解して欲しくないのは、アクネ菌は「悪モノ」ではないということ。アクネ菌がニキビの発生に関わっているのは事実です。

ただ、アクネ菌は誰のお肌にも生息している常在菌であり、普段はむしろお肌を健康な状態を保つために一役かっている存在でもあります。

実は、アクネ菌は私たちのお肌で保湿成分物質を作り出す「潤い担当」を担っているのです。しかも、特に乾燥しがちな頬では、アクネ菌が不足傾向になっているということも。

普段は大人しいアクネ菌ですが、皮脂や毛穴のつまりなどにより、異常増殖してしまった時のみ悪さをしてしまいます。

つまり、「増やしすぎず適度な数をキープする」ことがニキビの原因菌とも言われていたアクネ菌との上手な付き合い方なのです。

次にマラセチアについて。この菌は細菌ではなく、真菌。つまりカビなどの仲間です。

マラセチアは、皮膚上で悪さをしてしまう菌の代表格。一般的に、背中ニキビはマラセチアが原因の場合が多いと言われています。

この真菌は、かゆみやフケを引き起こす脂漏性皮膚炎の原因菌としても有名です。マラセチアも増え過ぎてしまうと炎症性の物質を分泌します。それにより、様々なトラブルを引き起こされるのです。

ニキビは基本的に、このまったく異なる2つの菌のどちらかが暴れてしまうことによって発生します。ただ面白いことに、アクネ菌によるニキビもマラセチアによるニキビも見た目はほとんど同じで、皮膚科医でも見分けることが困難だそうです。

それ故に、ニキビのケア方法もこの「アクネ菌」と「マラセチア」両方の存在を考慮する必要があります。

それでは、これらの菌をの増加を抑えるためにはどうすれば良いのでしょうか?

そのカギは同じく肌に住む「ある菌」が握っていました。
お肌に住むその菌をうまく育てる。それがお肌の菌をコントロールし、ニキビができにくい肌を作り上げるために、もっとも大切なことだったのです。

そのスキンケアで大丈夫?ニキビケアの落とし穴

それでは、早速、そのアクネ菌の増殖を抑制してくれる「魔法のような菌」の紹介に移りたい…
ところなのですが!その前に、まずは皆さまが普段ニキビに対してどのようなケアをしていたのかから見ていきます。

本記事を執筆するにあたり、インスタグラムにてフォロワーの皆さまにニキビの時のケア方法について聞いてみました。(いつもアンケートにお答えいただきありがとうございます…!)

さてさて、結果を見ると、
・つぶす
・保湿ケア
・治るまで待つ
・ビタミンCを摂取する
・ニキビパッチを貼る
などなど、本当にニキビケアは人それぞれなんだなということがわかりました。

ただ、中にはいくつか気になる回答がありました。
それが「抗生物質」を使用するというもの。

この点について、もう少し皆さまの状況を明らかにしたいと思い、今度は「ニキビの治療法として抗生物質を使用したことがあるか」と言う内容で、アンケートをとってみました。

すると、なんと56%もの人がニキビの対処法として抗生物質を使ったことがあるということが明らかになりました!

この結果には、正直驚きました…!
ニキビケア方法として、抗生物質を使用する方はこんなにいたんですね!

さらに、抗生物質を使用したことがあるとお答えいただいた方に追加で個別に連絡をとったところ、中には皮膚科で処方されたものではなく、風邪薬として処方された抗生物質を自己判断で使用していたという方もチラホラいらっしゃいました。

もしかすると、この記事を読んでいる方の中にも、そういった経験があるという方がいるかもしれません。

ただ自己判断による抗生物質の摂取は、実はとても危険な行為なのです…!!

先ほども説明した通り、ニキビは最終的にはアクネ菌が暴れてしまうことによって起こることもあります。そのため、抗生物質を使用することで炎症の原因となる菌を減らすというのは極めて合理的であると言えます。

ただ、抗生物質にはいくつか問題点や落とし穴があります。それは

・抗生物質の効かない細菌が現れてしまう
・抗生物質の副作用
・抗生物質は細菌にしかアプローチできない

の3点です。

「え?抗生物質って菌を退治するはずのものなのに、それが効かない菌が現れるってどういうこと?」
という皆さまの疑問に、まずお答えすると、菌も生き物ですから少しずつ進化をしています。つまり、今までは抗生物質で十分対処できた菌も、徐々に抗生物質に慣れていき、耐性がつくということもあるのです。

実際に、ある論文では抗生物質である「エリスロマイシン」と「クリンダマイシン」とアクネ菌の関係について調査されました。

この「エリスロマイシン」と「クリンダマイシン」は元々ニキビの対処法として、世界中で広く使用されていた抗生物質でした。ただ、広く使用されてしまったが故に、時代が進むにつれて、この抗生物質に対抗できるアクネ菌が生まれてしまったのです。

なんと今では、50%以上のアクネ菌がこの抗生物質に対する耐性を持っているという地域もあるそうです。

そして、抗生物質はもともと使用していたものの効果が薄れていけば、さらに強い薬へと切り替えていく運命にあります。すると、もちろんそれに伴い私たちの身体が受けるダメージも大きくなってしまいます。

こういった事態を防ぐためにも、抗生物質の使用は必ず医師の処方に従って行う必要があるのです。

そして、お次は抗生物質を使用した際には、副作用も考慮する必要があるということについて。

抗生物質とは、菌を一掃させる爆弾のようなもの。目当ての菌のみをピンポイントで減らすことができれば問題ないのですが、有益な菌も悪さをしてしまう菌も区別せず、殺してしまうものがほとんど

その結果、皮膚や体内の菌バランスを崩し、また別のトラブルを引き起こしてしまう可能性もあるのです。

先ほどとは別のある研究では、ニキビの治療方法として抗生物質が使用されました。すると、なんと被験者の13%もの方が膣カンジダになってしまい、研究続行が不可能という事態になってしまったそうです。

最後は、抗生物質がアプローチできるのは「細菌」だけという点について。基本的に抗生物質とは、ウイルスや真菌などあらゆるものに効果を発揮できるわけはなく、細菌にのみアプローチが可能な薬です。

ただ、少し思い出してください。ニキビの原因となるのはアクネ菌、つまり細菌だけはありませんでした。

そうです!ニキビは「マラセチア」という真菌が原因となり、発生する場合もあるのです。つまり、あなたのニキビがアクネではなくマラセチアによって引き起こされたものである場合、抗生物質を摂取してもまったくの無意味なのです。

それどころか、お肌にとって必要な菌を無駄に殺しているという可能性も。

抗生物質のチカラが絶大なこともわかります。どうしてもすぐにニキビを治したい!そういった場合は、抗生物質を使用する方法も場合によっては効果的かと思います。

ただ、抗生物質の慢性的な使用は「菌ケア」目線で見るとできるだけ控えてほしい行為と言えます。

菌を知り、最適なスキンケアを

それでは抗生物質の使用なしに、ニキビを抑えるためにはどうすれば良いのでしょうか?

ニキビは菌が原因となり、起こるトラブルでした。
菌が大元にあるのであれば、それを解決してくれるのもまた「菌」です。

ここで登場するのが、お肌に住む「ある菌」です!
その名も「表皮ブドウ球菌」。別名「美肌菌」とも呼ばれており、健康で美しいお肌を保つために不可欠な存在です。

この表皮ブドウ球菌は本当に私たちのお肌で大活躍してくれています!
お肌に潤いを与えてくれる他、バリア機能を高めてくれたり、悪さをしてしまう菌を抑えてくれたり。これでもかというほど、美肌効果を持っています(笑)

そして、お肌で暴走したアクネ菌を抑えるのも表皮ブドウ球菌の仕事の一つ。この菌は、皮膚上に存在するグリセリンを発酵させて「コハク酸」という成分を作り出します。コハク酸には、アクネの増殖を抑える効果があり、暴走を抑えてくれるという訳です。

つまり、ニキビを改善するためには、皮膚上の表皮ブドウ球菌の数を増やし、悪さをしてしまう菌を抑えこむことがポイント

ただ、このお肌の菌をコントロールするというのが、実は意外と難しいんです。
その理由は、お肌の菌の状態は人それぞれ異なり、それによって最適となる解決策も異なってくるから

例えば、化粧品の中によく含まれる「グリセリン」という成分。
この成分はアクネ菌を増殖させることが分かっています。そのため、もともとアクネ菌の少ない乾燥肌の方には積極的に使っていただきたい成分です。

ただ、逆にアクネ菌が普段から多い脂性肌の方にとっては、ニキビを引き起こす原因となってしまうということも。

このように、同じケアをしても人によってはプラスの効果を生むこともあれば、マイナスの効果を生んでしまうこともあるのです。

そこで、ニキビが起きにくい肌を作り上げるためには、まずは自分の肌の状態を知るということから始まります。お肌の状態とは、すなわちお肌に住む菌の状態を知るということ。

そして、そのお肌の状態を知る方法の一つに「スキンテスト」があります。

私下川が代表を務めているKINSの提供している「KINS BOX」には、サービスの中にお肌の菌の状態を知るためのスキンテストも含まれています。

まだ、ご存知ない方のために簡単に説明いたしますと、KINS BOXとはサプリメントとスキンテスト、LINEを用いた菌コンシェルジュがセットになった、KINSの代表的なサービスでございます。

こちらが実際のスキンテスト結果のページ。チラ見せです!

KINSのスキンテストでは、お肌に住む、総菌数、アクネ菌、表皮ブドウ球菌、コリネバクテリウムの数を計測し、あなたのお肌の状態を菌目線で導き出します。

そして、それぞれの菌数をもとに、お肌を6タイプに分け
・あなたのお肌の特徴
・生活習慣の改善ポイント

についてまでご案内しています。

KINSのスキンテストは今までに検査した一万件近い検体の情報をもとに、あなたのお肌状態から必要なケア方法まで提案します。

ちなみにですが、6つのタイプの中でKINSユーザーさんにもっとも多いのがタイプ2。全体の32%がこのタイプに分類されています。

そして、このタイプの方はアクネ菌の割合が高く、ニキビに悩みがちな方が多いのが特徴です。この結果からも、ニキビに悩んでいる方が多いことが見受けられます…!

何か少し営業っぽくなってしまいましたが(笑)、本当にお肌の状態というのは人によって千差万別です。そこで、一人ひとりお肌にあった最適なケア方法を提示したい、という思いを込めてKINS BOXにはスキンテストを設けさせていただきました。

もし、自分の肌の状態が気になったり、自分に最適なスキンケアについて知りたいと思った時には、ぜひKINS BOXも覗いてみてください!

ニキビ改善のために今日からできる“3ポイント”

ここまで述べてきたように、ニキビにはお肌の菌が大きく関わってきています。そして、ニキビのケアは肌の状態を知り、それに合わせたケアをすることが大切ということはご理解いただけたかなと思います!

ただ、もちろんニキビができにくい肌を作り上げるために、どんな肌質でも共通して大切なこともございます。そこで、本章では、今日からできるニキビケアの方法を伝授いたします!

その方法とは、以下の3ポイントを意識するということです。

①表皮ブドウ球菌を増やす
②アクネを増やさない
③肌を弱酸性にたもつ

①表皮ブドウ球菌を増やす
ニキビ対策において、まず一つ目に重要なのが、表皮ブドウ球菌を育てるということ。表皮ブドウ球菌とは「美肌菌」とも呼ばれ、ニキビの原因となる「アクネ菌」の増加を抑えてくれる効果がある菌でした。

そして、この菌を増やす方法は極めてシンプル。
表皮ブドウ球菌を増やしてくれる成分が入った化粧品を使用するということです。

私下川オススメの表皮ブドウ球菌を育ててくれる成分は以下の3つになります。

・乳酸桿菌/豆乳発酵液
・EC-12乳酸菌
・キシリトール

乳酸桿菌/豆乳発酵液
乳酸桿菌/豆乳発酵液とは、豆乳を基質(培養のエサ)に乳酸菌により発酵させ、その後ろ過して得られる液体成分。

簡単に言うと、乳酸菌の発酵のチカラがぎゅっと濃縮された成分ということです!

もうこの成分が本当に可能性に溢れていて、激推しの成分の一つです!!
まず、この成分の何がスゴいって、菌が作り出した400種類を超える栄養・成分が含まれているということです!400種ってヤバくないですか?

その400種類とはどんな成分から成っているのかというと、

・アミノ酸:20種類
・有機酸関連産物:8種類
・酸に関連する中間代謝産物:21種類
・ビタミン(ビタミンB群、ビタミンEなど:5種類
・ビタミン関連の中間代謝産物(ニコチン酸、カルニチンなど):6種類
・ポリフェノール(ケルセチン、ダイゼインなど):10種類
・脂肪酸(乳酸などの短鎖脂肪酸、パルミチン酸などの長鎖脂肪酸):6種類
・脂肪酸関連の中間代謝産物(グリセロール、ラウリン酸など):8種類
・核酸:11種類
・ペプチド:181種類

などなど、ビタミンやポリフェノールなど、お肌に嬉しい成分も含まれています。

乳酸桿菌/豆乳発酵液を用いたある研究では、お肌にこの成分を塗布することで、表皮ブドウ球菌の数は3.8倍にも増加することが示されていました。

さらにさらに!また別の研究では、お肌に潤いを与えてくれるということも明らかになっています。具体的には、使用開始8週間後には使用前と比較して、水分が約 19%、油分が約 34%も改善していたそうです。

まさに、乳酸桿菌/豆乳発酵液菌は「乳酸菌」の良いところを存分に詰め込んだ成分と言えるのです。

・EC-12乳酸菌
お次の、表皮ブドウ球菌を増やしてくれる成分は「EC-12乳酸菌」です!
先ほど紹介した乳酸桿菌/豆乳発酵液菌は菌の作り出した成分ですが、こちらは菌そのものになります。

EC-12乳酸菌はエンテロコッカスフェカリスというヒト由来乳酸菌の一種です。

この成分が含まれた化粧品を使用することで
・表皮ブドウ球菌を育ててくれる
・お肌のバリア機能増強
などが期待できると言われています。

ニキビ改善効果を発揮してくれる表皮ブドウ球菌を増やしながら、トラブルの起きにくい強い肌を作り上げてくれるというわけですね!

・キシリトール
3つ目の表皮ブドウ球菌を増やしてくれる成分はキシリトール!
キシリトールというと、口腔内ケアをイメージする方が多いかもしれません。ただこの成分、皮膚上でも活躍してくれるんです。

ある研究では、キシリトールの存在下における皮膚常在菌の増殖率が調査されました。

結果、アクネ菌をはじめとした肌荒れを引き起こす恐れのある菌の増殖を抑えつつ、逆に表皮ブドウ球菌のみを増殖させることが示されました。

キシリトールはお肌の菌を整える力がバツグンということですね!
ただ、このキシリトール成分を使用するときには一つ注意をしなければいけないことがあり、それは濃度を1%にするということ。

濃度が5%の場合は、表皮ブドウ球菌の増殖はみられなかったそうです。

以上3つが表皮ブドウ球菌を育ててくれる成分でした!
化粧水や乳液などを購入される際には、ぜひこれらの成分が入っているか注意してみてみてください。

②アクネ菌を増やさない
ニキビケアにおけるポイントの2つ目は、アクネ菌を増殖させないということ。

アクネ菌は食生活の乱れなどでも増える可能性があるのですが、それは次章にて詳しく説明しますので、ここではアウターケアに絞った話をします。

アクネ菌を増やさないためのアウターケアは、先ほどの表皮ブドウ球菌を増やす方法の逆です。つまり、ある特定の成分が入った化粧品を避けるというものです。

そのアクネ菌の増殖を促してしまう成分というのが以下の2つ。一つひとつ説明していきます。

・グリセリン
・高オレイン酸オイル

・グリセリン
グリセリンは化粧品で頻繁に使われている成分の一つ。古くから用いられてきた保湿剤で、潤いのある肌を作り上げてくれる成分です。

ただ、先ほども説明した通りアクネ菌が多い肌の人にとっては注意をしてほしい成分。その理由はグリセリンがアクネ菌のを増やし、ニキビの要因となる可能性があるから。

ただ、グリセリンが含まれている化粧品が全て良くないかといわれれるとそんなことはございません。

注意してほしいのはグリセリンがメインで配合されている場合。化粧品成分というのは、基本的に含有量が多い順に表示されています。そこで成分欄を見たときに3,4番目あたりまでにグリセリンが登場していたら、注意するようにしてみてください。

・高オレイン酸オイル
オーガニック系の化粧品などによく使われている、〇〇種子油〇〇オイルという成分。実はこの成分もモノによってはアクネ菌を増やし、ニキビを増加させてしまうことに。

オイルは様々な脂肪酸から構成されています。その中でも「オレイン酸」という脂肪酸が高割合で含まれているものは要注意。

具体的には、オリーブオイルや椿油などが高オレイン酸オイルの代表例です。

ただ、成分を見ただけではそのオイルにどれだけのオレイン酸が含まれているのか見分けるのはなかなかに難しいので、もし気になる場合は「〇〇オイル オレイン酸」と一つひとつ検索して確かめてみてください!

③肌を弱酸性に保つ
ニキビ改善のための最後のポイントは、お肌を弱酸性に保つということ!

そもそも、健康な肌というのは弱酸性に保たれています。そして、これにはもちろん理由があります。

もし、肌がアルカリ性に傾いてしまうと皮膚上で悪さをしてしまう菌の増殖につながったり肌のバリア機能の低下につながったりしてしまうのです。

そして、ニキビ対策においてもこの弱酸性に保つということはキーポイント

アクネ菌やマラセチアもお肌が弱酸性から少しアルカリ性に傾いたpH6.0以降で悪さをしてしまうことがわかっています。

それでは、本来であれば弱酸性に保たれているはずのお肌が、どういった要因によってアルカリ性に傾いてしまうのでしょうか?

例えば「蒸れ」などでもお肌のpHは簡単に弱酸性からアルカリ性に傾いてしまいます。

ある論文によると、手袋を長時間着用し蒸れた状態になると、肌の水分量が過剰なりpHの上昇を招くということが示されていました。その結果、肌のバリア機能が崩れニキビができるというのです。

もしかすると、ここ最近増えているマスクによる肌荒れの原因も、マスクと肌が接することによる「蒸れ」に原因があるのかもしれませんね。

とは言え、じゃあマスクをしないで出かけるべきかと言われれば、そういうわけにもいきません。そこで、弱酸性の化粧水や洗顔を使うなど、お肌が弱酸性に保たれるような工夫をしてみてください。

ちなみにですが、表皮ブドウ球菌を育てる成分として紹介した乳酸桿菌/豆乳発酵液は弱酸性という特徴を持っているため、この点においても活躍してくれるはずです。

「腸」から荒れにくい美しい肌を作る

さて、ここまでニキビに対する外からのアプローチについて語ってきました。ただ、忘れてはいけないのが内側からのアプローチ。

ニキビケアと聞くとどうしても外側からのケアを思い浮かべる方も多いかもしれません。ただ、それだけでは不十分です。

なぜならば、ニキビも大元を辿ると腸内細菌に原因があるからです…!
どういうことか、図を用いて解説していきます。

腸管粘膜というのは、基本的にムチンという物質がバリア機能を果たすことで守られています。ただ、食生活の乱れなどにより腸内細菌が乱れるとこのバリア機能にもほころびが生まれます。

すると、腸内から血液中に老廃物や有害物質が漏れ出す「腸漏れ」が発生。

腸から滲み出した老廃物や有害物質は血液を通して全身をめぐるようになります。そして、その一部は皮膚にまでたどり着き、肌のターンオーバーや皮脂分泌バランスを乱す原因となってしまいます。

そして、最終的にニキビとなって私たちの肌に現れるのです。

つまり、ニキビに対するインナーケアで、まず初めに大切なことが腸内環境をを悪化させないということです!

腸から漏れた物質が全身で悪さをする「腸漏れ」に関してはこちらの記事でまとめましたので、あわせてご覧ください。

そして、インナーケアで気をつけなければけないことがもう一つ。それは皮脂の分泌量を乱す食事を避けるということ。

私たちが普段している食事の中には、皮脂の分泌バランスを乱す食事も存在しています。皮脂の過剰な分泌は毛穴のつまりを生じさせ、アクネ菌やマラセチアの増殖に繋がり、最終的にニキビを引き起こす原因となってしまいます。

そこで、インナーケアとしては、そもそも腸内細菌を乱さないというのと同時に、過剰な皮脂分泌につながる食事を避けるということも大切なのです。

具体的に、皮脂分泌のバランス悪化を招く食事が以下の2つです。

①高糖質な食事
②乳製品

①高糖質な食事
高糖質な食事とは白砂糖や白米など。糖質はエネルギーに変わるのが早く私たちが生きていく上で必要な成分ではありますが、とり過ぎはニキビの原因になることも。

昔からチョコレートを食べるとニキビができると言われているのも、この皮脂分泌バランスを乱すという点が関わってきていたのです。

そして、この高糖質な食事たちはニキビを引き起こすだけではなく、さらにはエイジングを早めるリスクもあるため、肌のシミやくすみが出やすくなることもあったりと、まさにお肌の大敵…!

ハリと潤いのある肌を目指すためにも、糖質を控えることはとても大切です。

高糖質な食事とは以下のような食品が該当します。

高糖質な食事例:白米、もち、うどん、ホットケーキ、チョコレート、ドーナツ、キャンディ、ケーキ、ジュース など

②乳製品
乳製品といえばカラダに良さそうというイメージがある方も多いかもしれません。ただ、過剰な摂取はニキビの原因となることも。

乳製品には、アンドロゲンという男性ホルモンが多く含まれています。このアンドロゲンが増えてしまうと、体内の女性ホルモンと男性ホルモンのバランスが悪化する要因となります。

そして、皮脂が必要以上に分泌され毛穴を詰まらせてしまうため、ニキビの原因になってしまうのです。

いつもなら栄養価の高いといわれる乳製品ですが、過剰摂取は肌荒れの原因になるため、できるだけ量を調節することをオススメします。

乳製品の例:牛乳、ヨーグルト、チーズ など

ニキビに改善にも結局、乳酸菌が最高だった!

前章ではニキビができにくい肌を作り上げるために、避けるべき食事や成分について述べてきました。そこで、最後は逆にニキビができたときに積極的に摂取して欲しい成分について解説いたします!

今まさにニキビに悩んでいる!という方はこれからオススメする成分をぜひ積極的に取り入れるようにしてみてください。

それでは早速参りましょう!
ニキビの改善・予防のために積極的に心がけてほしいこととは、ズバリ!体内に有用な「菌」を取り入れるということ!

有用な菌とは、具体的には「乳酸菌」です!
改めて乳酸菌について説明をすると、実は乳酸菌という特定の菌は存在しません。「乳酸」を作り出してくれる菌を総称して乳酸菌と呼んでいるのです。

そのため、広い意味では同じく善玉菌の代表格である「ビフィズス菌」も乳酸菌に分類されます。つまり、乳酸菌の中にも全く特性の違った菌も多く存在しているのです。

ただ、一つ共通するのが、私たちのカラダにとってプラスの働きをしてくれるということ。ニキビ改善においても、この乳酸菌の摂取がニキビを改善したという研究は今までに山のようにされていて、効果も実証済み。

さらに特定の〇〇という乳酸菌がニキビ改善効果を持っているわけではなく、幅広い種類の乳酸菌にニキビ改善効果が見受けられています!

例えばですが、乳酸菌の一種である、ラムノーサス菌、パラカゼイ菌、パラプランタルム菌、ロイテリ菌、サリバリウス菌などなど…。100本近い論文で、乳酸菌など菌の摂取とニキビの関係性が示されていました。

そして、乳酸菌はただニキビの症状を緩和させてくれるにとどまりません。記事の前半部で、抗生物質の摂取は気をつけて!というお話をしたことを覚えていますでしょうか?

実は、あの時に紹介した抗生物質が膣カンジダにつながるという論文には続きがありました。それは、抗生物質と乳酸菌をセットで摂取するということで膣カンジダにならず、ニキビの継続的な快方が見込めたというもの。

乳酸菌は抗生物質のリスクを減らすという面においても活躍してくれるのです!

ニキビの症状が酷く、どうしても抗生物質に頼らざるを得ないという場合は、ぜひ同時に乳酸菌も飲むようにしてみてください。

それでは乳酸菌は何から摂取するのが良いのでしょうか?
乳酸菌と聞くとヨーグルトを想像する方も多いかもしれません。ただ、私のオススメはサプリからの摂取です

理由は、乳酸菌には相性があるから。
実は、あなたにはあなたにあった菌というのが存在します。

相性の良い菌を摂取することで、ニキビ改善をはじめとした便通改善や睡眠の質向上など、様々な効果がより得られやすくなることが期待できるのです。

ただ、この相性というのが難しく、実際に摂取してみるまで自分のカラダにあっているかどうかはわかりません。もし、相性の合わない菌を摂取してしまうと、効果が得られなかったり、場合によってはお腹が張の張りや便秘を引き起こすことも。

そこで、サプリからしっかりと自分に合った「菌」をカスタマイズして摂取することが大切なのです。

効率良く自分に合った菌を見つけるためのポイントは乳酸菌が1種類のみ配合されたものではなく、できるだけ多くの種類が配合されたサプリを選ぶこと。

そうすることで、一度に多数の菌との相性を確かめることができます。

ここまで乳酸菌について語ってきましたが、もちろんニキビの改善に効果的な食品は、乳酸菌以外にも存在します。そして、今回特に紹介したいのがアーモンド青魚

これらの食材がなぜ、ニキビ改善に良いのか解説していきます。

・アーモンド
ニキビ改善に効果的な食品の一つ目がアーモンド。
アーモンドと聞いても、そこまでカラダに良いというイメージはないかもしれません。

ただ、意外にもアーモンドには、とてつもない美肌効果が隠されていました…!

2019年にアメリカにて行われた研究では、31名の女性に対して、アーモンドが肌に与える効果が調査されました。

本研究では、被験者を二つの群に分け、片方の被験者には約60gのアーモンドが、もう片方には同カロリーのシリアルスナックが与えられました。この約60gとは、大体アーモンド50粒程度となりますので、比較的多い量ですね。

この生活を16週間継続し、最終的にお肌の状態に変化が起きたのかが観察されました。その結果、以下のような変化はアーモンドを摂取した被験者の肌で起こったと報告されています。

・アーモンド摂取群においてはシワの重症度が約15%減少した
・アーモンド摂取群においては色素沈着の程度が約20%減少した
・皮脂量はアーモンドを摂取しても変化しなかった

アーモンドスゴくないですか?!(笑)
まさに、ニキビの原因にもなる皮脂の量は増やさず、シワと色素沈着を減らし美肌へ導いてくれる食材です。

青魚
お次に紹介するのが青魚。青魚には、オメガ3脂肪酸と呼ばれる油が豊富に含まれているのが特徴。この油が菌ケア的にもニキビ予防にも最適な成分なんです!

もしかするとオメガ3脂肪酸と呼ぶよりも、DHAやEPAと呼んだ方が聴き馴染みがあるかもしれませんね。

さてさて、このオメガ3脂肪酸を用いた実験では、45人の参加者に10週間オメガ3脂肪酸が与えられました。その結果、皮膚上の炎症性の物質の分泌が減り、ニキビが大幅に改善することが示されました。

魚は日本人とも馴染みの深い食材の一つです。
もし、ニキビに悩んでいる場合は、今夜の夕食には青魚を食べてみてください。

まとめ

いかがだったでしょうか?

今回はニキビについて全力で語ってきました。
改めておさらいすると、ニキビはアクネ菌とマラセチアという菌が原因となって起きていました。

そして、ニキビケアのポイントは外側と内側、両方からケアをするということ。そして内側と外側のどちらのケアにも欠かせないのが「菌」の存在でした。

それは表皮ブドウ球菌乳酸菌。
もしあなたがニキビ悩んでいる場合は、お肌に住む表皮ブドウ球菌を育て、乳酸菌を腸に届ける。まずは、この2点を意識する意識するところからはじめてみてください。

この記事がお役に立ち、あなたの毎日が少しでも過ごしやすいものになれば幸いです。

それでは次の記事でお会いしましょう!!

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記事の監修

株式会社KINS代表、菌ケア専門家
下川 穣

岡山大学歯学部を卒業後、都内医療法人の理事長(任期4年3ヶ月)を務める。クリニック経営を任されながらも、2,500名以上の慢性疾患に対する根本治療を目指した生活習慣改善指導などを行う。
医療法人時代の日本最先端の研究者チームとのマイクロバイオーム研究や、菌を取り入れることによって体質改善した原体験をきっかけに菌による根本治療の可能性を感じ、2018年12月に株式会社KINSを創立。2023年8月にシンガポールにて尋常性ざ瘡(ニキビ)に特化したクリニックを開院。

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