簡単腸活レシピ集!作り置き・スープ・デザートもご紹介(まずは一週間チャレンジ)
この記事では、身体の基本となる食事から腸活を実践するためのレシピをご紹介。毎日使えるメインから副菜、デザートまで、簡単にできる全11レシピをご紹介します。
▼腸活とは何か?の基本的な解説はこちら
腸活に食事バランスが必要な理由
食事は生命活動の基本。「腸内細菌のバランスを整える」ことを目指す腸活においても、食事から菌を摂取し(プロバイオティクス )、菌を育てる(プレバイオティクス)ことが重要になります。
プロバイオティクス
プロバイオティクスとは、身体に良い働きをする善玉菌を直接食品から取り入れること。
善玉菌は主に発酵食品から取り入れることができ、納豆やキムチなど身近な食品に多く含まれています。
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プレバイオティクス
プレバイオティクスとは、菌のエサとなる栄養素を摂取することです。エサとなる栄養素で代表的なものは「水溶性食物繊維」と「オリゴ糖」、「レジスタントスターチ」。それらは主に海藻類やきのこ類、果物などに多く含まれています。
腸活のための食事にはこの2つが必要です。これらの考え方を元に毎日の食事を考えていくと良いでしょう。
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簡単腸活レシピ11選 メインからデザートまでご紹介!
善玉菌は摂取してもいずれは排出されてしまうことが多いため、できれば毎日取り入れるのが理想。
今回は継続しやすいシンプルで簡単なレシピを集めました。まずは一週間、腸活レシピに挑戦してみてくださいね。
【腸活レシピ・メイン編】そのまま夕飯の主役に!
まずは腸活を意識した、メインとなるご飯のおかずから。
1.サーモンのロールキャベツトマト煮
お肉のようにタネを作る必要がない時短レシピ。
キャベツはお腹の調子を整える不溶性食物繊維や免疫を高めるビタミンCが豊富に含まれています。
サーモンに含まれるアスタキサンチンは抗酸化作用があり、病気の原因となる活性酸素の除去に一役買ってくれるとされています。
- ・キャベツ
- 2枚
- ・サーモン
- 2切れ
- ・玉ねぎ
- 1/2玉
- ・にんにく
- 1かけ
- ・オリーブオイル
- 大さじ1
- ・トマト缶(400ml)
- 1缶
- ・白ワイン
- 100cc
- ・タイム(パセリでも可)
- 少々
- ・天然塩・こしょう
- 適量
〈作り方〉
- 1.キャベツの太い芯部分は切り込みを入れて切り落とす。にんにくは細かく刻み、玉ねぎは粗いみじん切りにする。サーモンは皮を取り除き、半分に切って塩・こしょうを少々ふる。
- 2.鍋にオリーブオイル・にんにく・玉ねぎを入れて弱火にかけ、玉ねぎがきつね色になるまで炒めたら、トマト缶と塩小さじ1/2を加え、蓋をして弱火で煮込む。
- 3.別のお鍋もしくは深めのフライパンにお湯を沸かし、キャベツを1枚ずつお湯に浸し、柔らかくなったらお湯から出す。
- 4.湯通ししたキャベツにサーモン半切れを乗せ、タイムを振って別の半切れを乗せる。キャベツで包んで巻き終わりをつまようじで止める。
- 5.白ワイン・ロールキャベツを(2)のトマトソースに入れて、20分ほど煮込む。
- 6.お皿に盛り付け、お好みでオリーブオイルやタイム、こしょうなどを振って完成。
2.生姜たっぷり 大根と厚揚げの照り煮
食べることで善玉菌が増えると言われている大根。それは善玉菌のエサとなる水溶性食物繊維が多く含まれるためでしょう。
満足感のある厚揚げをプラスして、ヘルシーでボリュームのあるメインが完成します。
- ・大根
- 1/4本(300~400g)
- ・厚揚げ
- 1個(130g)
- ・水
- 200ml
- ・醤油
- 大さじ2
- ・みりん
- 大さじ2
- ・酒
- 大さじ1
- ・甜菜糖
- 大さじ1
- ・生姜
- お好みで
- ・刻みねぎ
〈作り方〉
- 1.大根は1cm幅のいちょうぎり、厚揚げも1㎝幅にきる。
- 2.鍋に大根と水を加え、火にかけ、下茹でをする(下茹でをすることで短い煮込み時間で味が染み込みます)。
- 3.沸騰したら、蓋をして中火で10分煮る。
- 4.大根の下茹でが終わったら厚揚げと千切りをした生姜と調味料を加えて煮る。
- 5.水分が少なくり、照りが出てきたら完成。
3.野菜たっぷりサバ缶カレー
魚に含まれるオメガ3脂肪酸は腸内環境のため積極的に摂りたい成分。オメガ3脂肪酸も善玉菌のエサとなるからです。
肉よりも脂肪分が少ない上に火を通す時間も短く済むので、時短レシピとしてもおすすめです。
- ・たまねぎ
- 1個
- ・にんじん
- 1本
- ・トマトピューレ
- 1缶
- ・サバ水煮缶
- 1缶
- ・カレー粉適量または、カレールー
- 1/2個
- ・水
- 600ml
- ・トッピング(温野菜カブ、スナップエンドウなど)
〈作り方〉
- 1.たまねぎ、にんじんをみじん切りにし、オリーブオイルで炒める。
- 2.トマトピューレと、サバの水煮缶を汁ごと入れて煮る。
- 3.煮立ったら一度火を止め、お好きなカレールーを通常の半量溶かし入れる。
- 4.焦げないように混ぜながら10分ほど煮込んで出来上がり。
【腸活レシピ・スープ編】手軽に腸活食材がとれる!
スープは腸活に効果的な食材を一度でたっぷり取ることができるのが魅力。時短レシピも多く、忙しい時にも役立ちます。
4.きのこたっぷりトマトスープ
きのこは腸内で善玉菌のえさとなる水溶性食物繊維を豊富に含んでいます。腸活のために毎日でも摂取したい食材です。
そんなきのこをたっぷり食べられるこちらのスープは、胃を休めたいときのダイエットメニューとしても活躍。
時間があればポーチドエックを落としておしゃれにいただくのもおすすめです。
- ・ブナシメジ
- 1/2株
- ・エリンギ
- 大1本
- ・ごぼう
- 1/3本
- ・玉ねぎ
- 1/2個
- ・オリーブオイル
- 適量
- ・トマトケチャップ
- 大5
- ・水
- 4カップ
- ・塩コショウ
- ・粉チーズ
(ポーチドエック材料)
- ・卵
- 2個
- ・お湯
- 600ml
- ・塩
- 大さじ1
- ・酢
- 大さじ2
〈作り方〉
- 1.ブナシメジは石づきを切って小房に分け、エリンギは輪切りにする。ごぼう・玉ねぎはざく切り。
- 2.鍋にオリーブオイルを入れて熱し、ごぼう、玉ねぎ、きのこの順に炒める。炒まったらトマトケチャップを加える。
- 3.水を加え一煮立ちさせる。中火で5分ほど煮込み、塩コショウで味付けする。
- 4.フライパンに水を入れて沸騰させ、弱火にしたら塩と酢を入れて卵を落とす。卵が硬くなったら、おたまですくい出す。これを2つ分行う。
- 5.器にスープを盛り、ポーチドエッグと粉チーズ・コショウをふってできあがり。
5.さつまいもとしめじの豆乳味噌スープ
寒い時期に食べたくなる豆乳味噌スープ。
水溶性食物繊維が豊富なしめじと、不溶性食物繊維が豊富なさつまいもで、腸活にぴったりな1品です。豆乳にも腸内で善玉菌のえさとなるオリゴ糖が含まれています。
- ・さつまいも
- 1/2本(約100g)
- ・しめじ
- 1/2パック
- ・にんじん
- 中サイズ1/2
- ・豆乳(成分無調整)
- 150ml
- ・だし汁
- 150ml
- ・味噌
- 大さじ1
〈作り方〉
- 1.さつまいもは皮をむかずによく洗い、厚さ1cmほどの半月切りにし水にさらして水気を切る。
- 2.にんじんは皮をむいて短冊切り、しめじは石づきを取りほぐす。
- 3.鍋にだし汁と野菜を入れて中火で野菜が柔らかくなるまで煮る。
- 4.豆乳を加えて一煮立ちさせる。
- 5.火を止めて味噌を溶かしいれます。
【腸活レシピ・副菜編】副菜で腸活への効果をプラス!
副菜は食事全体の栄養や味のバランスを決める大切な要素です。
腸活食材も取り入れやすいヘルシーなレシピが多いのでぜひ試してみてください。
6.きのこのみぞれ煮
不溶性・水溶性食物繊維、βグルカンが豊富で、便秘にも効果があると言われているきのこ。
大根おろしにも消化酵素や、食物繊維が豊富に含まれています。お好みで鶏肉を入れたり、お豆腐にかけたりしても美味しく召し上がれます。
- ・舞茸
- 1パック
- ・椎茸
- 2枚
- ・水
- 100cc
- ・ポン酢
- 大さじ4
- ・大根おろし
- 1カップ程
〈作り方〉
- 1.舞茸を食べやすい大きさに手で割く。
- 2.しめじの石づきを取ってほぐしておく。
- 3.椎茸を薄切りにする。
- 4.鍋に水、ポン酢、きのこを入れ、火が通るまで煮る。
- 5.大根おろしを入れ、ひと煮立ちしたら出来上がり。
7.菌を育てるアボガドの梅和え
アボカドに豊富に含まれる水溶性食物繊維は腸内で善玉菌のエサになります。
火を使用せずに5分でできる時短レシピ。あと一品足りない!という時にもおすすめです。
- ・アボカド
- 1個
- ・梅干し
- 2個
- ・かつおけずり節
- 2g
- ・刻みのり
- 適量
〈作り方〉
- 1.梅干しは種を除いて包丁でたたく。アボカドは皮と種を除いて1.5㎝角に切る。
- 2.ボウルに1の梅干し、手で握って細かくしたかつお節を入れてよく混ぜ合わせ、アボカドを加えてサッとあえる。
- 3.器に盛りつけ、刻みのりを散らす。
8.酢レンコン
レンコンにはビタミンCやタンニンが多く含まれていて、それらは老化に関わる活性酸素を抑える、抗酸化作用があります。
菌のエサになる水溶性食物繊維や、腸のお掃除をしてくれる不溶性食物繊維も含まれている優秀食材!
冷蔵庫で5〜7日程度保存が可能です。
- ・れんこん
- 10センチ前後
- ・塩
- 大さじ1
- ・酢
- 100ml
- ・だし汁
- 150ml
- ・きび砂糖
- 大さじ4
〈作り方〉
- 1.小鍋に酢、だし汁、きび砂糖を入れてひと煮立ちさせ、冷ましておく。
- 2.れんこんの皮をむき、3〜5ミリ幅に切って水にさらす。
- 3.お湯を沸かして塩を入れ、2を3分ほど茹でる。
- 4.保存容器にれんこんを入れ、1を流し入れる
- 5.冷蔵庫で3時間ほど置いて完成。
【腸活レシピ・デザート編】食後のお楽しみも腸活仕様で
デザートもギルトフリーに楽しめるレシピをご紹介します。
9.甘酒豆乳ココアプリン
麹由来の甘酒を使用して菌を体内に取り入れ、純ココアのポリフェノールが菌のエサになる腸活スイーツ。
さらに菌の邪魔をしない豆乳とてんさい糖を使用しているのもポイントです。
- ・豆乳
- 200ml
- ・甘酒
- 100ml
- ・純ココア
- 大さじ3
- ・ゼラチン
- 5g
- ・てんさい糖
- 大さじ1
〈作り方〉
- 1.豆乳と甘酒を鍋に入れて火にかけ、ふつふつとするまで温める。
- 2.ボウルに純ココアを入れ、1を少しずつ半量ほど加えてよく溶かす。
- 3.鍋に2を戻し入れ、ゼラチン、てんさい糖を加えてよく混ぜる。
- 4.容器に注ぎ、冷蔵庫で冷やし固めて完成。
10.豆乳と蜂蜜のスイートポテト
さつまいもには食物繊維はもちろん、菌のエサとなるレジスタントスターチも含まれています。
芋類に含まれるレジスタントスターチは冷やす事で増える性質があるので、冷やして食べるのもおすすめです。
- ・焼き芋
- 500g
- ・蜂蜜
- 大さじ3
- ・片栗粉
- 小さじ2
- ・豆乳(作り方2)
- 100ml
- ・卵黄
- 1個
- ・豆乳(作り方4)
- 大さじ1
〈作り方〉
- 1.焼き芋の皮をむき、マッシャーでつぶす。
- 2.蜂蜜、片栗粉を加え、豆乳を少しずつ流し入れながらよく混ぜる。
- 3.好きな形に成形し、アルミカップに入れていく。
- 4.豆乳と卵黄を混ぜ合わせ、3の上に塗る。
- 5.トースターで加熱し、こんがり焼き色がついたら完成。
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【腸活レシピ・朝ご飯編】1日の始まりも健康的に!
朝ごはんレシピは前日からの作り置きがおすすめ。時間の無い朝も健康的にスタートできます。
11.15分で作れる甘糀の育菌蒸しパン
菌のエサとなる甘糀やココアのポリフェノールがたっぷりの蒸しパン。
米粉やきび砂糖を使用した、グルテンフリー・シュガーフリーで菌の邪魔をしないレシピです。
- ・米粉
- 100g
- ・純ココア
- 大さじ2
- ・ベーキングパウダー
- 大さじ1/2
- ・きび砂糖
- 大さじ1〜
- ・甘糀
- 250ml
- ・米油
- 大さじ1と1/2
- ・卵
- 1個
※甘糀がない場合は豆乳で代用可能
〈作り方〉
- 1.米粉、純ココアをボウルにふるい入れ、ベーキングパウダー、きび砂糖を加えて混ぜ合わせる。
- 2.別のボウルに甘糀、米油、卵を入れてよく混ぜる。
- 3.1に2を少しずつ加え、ダマにならないように都度よく混ぜ合わせる。
- 4.アルミカップを敷いた容器に3を流し入れる。
- 5.鍋に容器の半分ほどの高さの量のお湯を沸かし、容器を鍋に入れ、鍋に布巾を掛け上から蓋をする。
- 6.中火〜強火で13分ほど蒸して完成。
簡単腸活レシピ!まずは1度試してみよう
腸活レシピを、
・メイン
・スープ
・副菜
・デザート
・朝ごはん
に分けてご紹介しました。
どれも簡単で手軽に手に入る食材を使用しているので、ぜひ今日からでも腸活レシピをお食事に取り入れてみてくださいね。
▼腸活のキホンを復習するならこちら
記事の監修
岡山大学歯学部を卒業後、都内医療法人の理事長(任期4年3ヶ月)を務める。クリニック経営を任されながらも、2,500名以上の慢性疾患に対する根本治療を目指した生活習慣改善指導などを行う。
医療法人時代の日本最先端の研究者チームとのマイクロバイオーム研究や、菌を取り入れることによって体質改善した原体験をきっかけに菌による根本治療の可能性を感じ、2018年12月に株式会社KINSを創立。2023年8月にシンガポールにて尋常性ざ瘡(ニキビ)に特化したクリニックを開院。
INSTAGRAM : @yutaka411985 , @yourkins_official
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